2008.10.31
無保険の子ども3万人を放置する政府は許せない
~罪もないのに 無保険になっている子ども3万人を放置する政府は 許せない!~
今回、発表になった2兆円の定額減税。これは、公然と税金を使った選挙運動ではないでしょうか。いくら何でも反則ではないでしょうか。
一人平均、1万5000円くらいの現金か クーポンがもらえるという。しかし、3年後の消費税アップとセットとのこと。経済対策の名を借りた 究極の買収行為 と思えてなりません。
おまけに、「手続きに手間がかかるから」と、高額所得者にも一律に現金を給付するという。
そんなお金(税金)があるなら、母子家庭の生活保護加算のカットを廃止するとか。産婦人科の救急体制を整備するとか非正規雇用労働者や一般の労働者がこの不況でも解雇されないような雇用助成金を大幅に手厚くするとか、もっと重点的に効果的に お金(税金)を使うべきではないか。
そのメリハリ、優先順位をつけるのが、政治の責任、仕事ではないのか。さて、そんな中、私が夏休みを返上して仲間と部会を開き追及してきた「国民健康保険の無保険児童」の数が3万2000人(中学生以下)と発表になった。
8月から調査要求をして、2ヶ月経って、やっと今日、結果が発表になりました。
つまり、親が貧しかったり、親が悪質で、国民健康保険の保険料を滞納しているのです。
しかし、私たち民主党は、子どもは生まれてくる時に親を選べない。自治体も選べない。だから、無条件に子どもには医療を受ける権利を保証すべきと考えます。
全国でも3分の2の自治体は、今でも子どものいる世帯からは、保険証を取り上げていません。しかし、3分の1の自治体が問題です。特に、無保険の乳幼児が約5000人います。
そして、大問題なのは、先日の国会答弁で、この無保険児童問題について、麻生総理も舛添大臣も「配慮する」「具体策を検討する」と、前向きな答弁をしたにもかかわらず、いつもの「やるやる詐欺」で、今日も対策を発表しなかったことです。
つまり、NHK生放送の国会中継では、いかにも前向きな答弁をしながら、実際には、3万人の無保険児童に対して、なんら対策をとらず、自治体任せなのです。
今日午後4時からの民主党部会でも、新たな対策を講じない厚生労働省担当者に対して、議員から厳しい指摘が相次ぎました。
東京での妊婦死亡事故もそうですが、麻生内閣は、子どもの命を軽視しすぎです。2兆円をバラマク予算があるなら、罪もないのに無保険になっている子どもたちを救うべきです。
そこで、民主党の厚生労働部門の責任者である山田正彦議員と私は、部会のあと、記者会見をし、民主党として「国保無保険児童救済法」を国会に近々、提出することを表明しました。
この法律が成立すれば、保険料を滞納した親は無保険になりますが、18歳未満の子どもは、無保険にはなりません。
さらに、民主党として、小渕優子少子化担当大臣に、無保険児童問題での面会を申し入れました。このような子ども命にかかわる深刻な問題について、小渕大臣はノーコメントで、コメントも出しません。
ちなみに、子どもの無保険の調査結果は、しばらく前に出ていましたが、わざと今日、発表したそうです。
その理由は、麻生総理の経済対策が発表になり、子ども無保険問題の報道が小さくなる日を選んだようです。このような姑息なやり方には、本当に情けなくなります。
子どもは親を選べないのです!親の滞納に関係なく、子どもには、特に乳幼児には、医療にかかる権利があるのは当然ではないでしょうか。
国が子どもの命を守る最終責任を持つのは当たり前。そんな最低限の仕事もせずに、2兆円の税金をばらまくな!と言いたい。
最後になりますが、今日は、富野荘駅で朝6時45分から駅立ちをしたあと、国会に向かうまでに、地元で「お茶の神様」と言われる方にお目にかかり、お話をお聞きしました。煎茶品評会で日本一の賞をとられた方です。
「おいしいお茶をつくるには、努力と愛情が必要。正月には、畑にしめ縄を飾り、元旦には茶畑に向かって、『おいしいお茶に育ってください。私も精一杯頑張りますから』と、茶畑に向かって、お祈りをされるそうです。
その祈りが通じて、日本一の煎茶、10キロ46万円という日本の歴史上最高額のお茶ができそうです。私自身、もっともっと謙虚に、日本が住みよい国になるように、日々、祈り、もっともっと努力せねばと痛感しました。