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民主党 議員立法「患者の権利法案」提案理由説明
衆議院本会議(4月19日)
衆議院本会議場の演説は、政治家の晴れ舞台。演題に立つと、走馬灯のように過去7年間、ボランティアやカンパを通じて、私を支えて下さった方々の顔が思い出された。
若輩の私だが、「庶民の声を代弁する」「声なき声を代弁する」という初心を忘れず頑張りたい。
ちなみに、今回、マスコミのフラッシュは、私よりも議場に座っている田中真紀子議員や鈴木宗男議員に向いていた。
衆議院議員480人と目の前の小泉首相に対し熱く訴える山井
いま医療事故が国民の大きな不安となっており、年間2〜3万人が医療事故・過誤で亡くなっているとの推計もあります。そんな中、調査でも87%の人がカルテ開示を求め、「医療事故に関する情報公開が不十分」だと感じている人が71%にも達しています。
国民が求めているのは3割への自己負担アップではなく、この患者の権利法のような医療情報の開示です。
第一は、基本的理念及び責務です。
第二は、医療機関に係る情報提供を定めています。広告規制緩和について、原則自由化の方向を示しています。
第三には、医師等は診療について十分な説明を行うこととしています。患者は医療適正化委員会に相談できるとしています。
そして第四に、カルテなど診療記録の開示等です。医療機関の管理者は、患者等から請求があれば、患者に悪影響を及ぼす場合などを除き、診療記録を開示しなければならないとし、医療に要した費用の支払明細書の交付もすることとしています。
以上が、本法律案の趣旨及び概要です。
医療情報の開示のメリットは、患者の選択肢を増やすことに留まりません。支払い明細書、すなわち、レセプトを患者がチェックすることは、不正請求・過剰請求、検査漬け、薬漬けの防止になり、医療の質の向上と共に無駄な医療費を削減する一石二鳥の効果があるのです。
小泉首相は、「3割負担にしないと医療改革は進まない」と言っておられます。しかし、病気で苦しむ患者という最も弱い立場の人々に痛みを押し付ける前に、医療情報の開示によって、無駄な医療費の削減をすることこそが先決ではないでしょうか。
患者の3割負担により補われると見込まれる約8500億円の経費は、情報開示をすれば、削減できるのではありませんか。
カルテ開示は4年前に、レセプト開示は5年前に、その方向性が示されましたが、遅々として進んでいません。今こそ、法制化が必要です。
小泉首相、国民が求めているのは、3割負担ではなく、情報開示です。私の友人も先日、妻子を残して経営難を苦に自ら命を絶ちました。
年間3万人以上の自殺者を出す不況のどん底の中で国民が切実に求める優先課題は、有事法制でなく、不況対策であり、安心してかかれる医療・福祉です。
小泉首相、国民の声を聞いて下さい。国民の痛みを感じて下さい!
☆この本会議の質問ビデオを貸し出しております。お気軽にやまのい事務所までご連絡下さい。またその他の委員会質問のビデオもあります。
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