通算68号

小泉首相と初対決!

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 「有事法制よりも不況対策を最優先に!」
と訴え

衆議院本会議(4月19日)  山井の演説 

 小泉首相、医療改革で国民が求めているのは、3割負担ではなく、情報開示です。
 年間3万人以上の自殺者を出す不況のどん底の中で、国民が切実に求める優先課題は、有事法制でなく、不況対策であり、安心してかかれる医療・福祉です。
 小泉首相、国民の声を聞いて下さい。国民の痛みを感じて下さい。

議員立法「患者の権利法案」提案理由説明より 

議場の壇上で演説する山井。小泉首相、坂口大臣(前列左)に、国民の思いをぶつける!

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政権交代なくして 改革なし

小泉首相には改革はできない

 


さる4月19日「患者の権利法案」について、衆議院本会議で小泉首相、坂口厚生労働大臣の前で演説をしました。目の前の小泉首相に対して初めて演説をできる願ってもないチャンス。

国民の暮らしに関心のない小泉首相・・・

 不況対策や景気対策そっちのけで、有事法制を優先する小泉首相に対して、私は渾身の思いを込めて、「年間3万人以上の自殺者を出す不況のどん底で、国民が切実に求める優先課題は不況対策であり、安心してかかれる医療・福祉です!」と訴えました。
 果たして小泉首相の胸に私の演説は響いたでしょうか。私は「ノー」だと思います。小泉首相が就任して1年が経ちました。当初は、私も小泉首相の演説に拍手をしました。しかし、改革はほとんど進まず、景気は悪化するばかり。小泉首相は不況対策よりも、有事法制やマスコミを規制する個人情報保護法案などを優先しています。そもそも小泉首相は、国民の暮らしや不況に関心がないのです。 

「腐った卵では、美味しいオムレツはつくれない」

 ムネオ問題に象徴される「口利き政治」「利権政治」。口利きや利益誘導の見返りに多額の献金を企業や団体から集め、それを国会議員にばらまき、派閥をつくり、権力を強める。こんな腐った政治で、景気が回復するはずがありません。改革ができるはずがありません。
 「腐った卵では、美味しいオムレツはつくれない」。このことわざを合言葉に、「腐った政治では、よい暮らしはできない」と、イギリスは1883年に腐敗防止法をつくり、それまでお金にまみれていた政治が浄化されました。
 今こそ政権交代が必要です。政権交代なくして、腐りきった政官業の癒着はなくせません。

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民主党 議員立法「患者の権利法案」提案理由説明 
衆議院本会議(4月19日)

 衆議院本会議場の演説は、政治家の晴れ舞台。演題に立つと、走馬灯のように過去7年間、ボランティアやカンパを通じて、私を支えて下さった方々の顔が思い出された。
 若輩の私だが、「庶民の声を代弁する」「声なき声を代弁する」という初心を忘れず頑張りたい。
 ちなみに、今回、マスコミのフラッシュは、私よりも議場に座っている田中真紀子議員や鈴木宗男議員に向いていた。



衆議院議員480人と目の前の小泉首相に対し熱く訴える山井

■医療事故が増えるなか、情報公開は不可欠

いま医療事故が国民の大きな不安となっており、年間2〜3万人が医療事故・過誤で亡くなっているとの推計もあります。そんな中、調査でも87%の人がカルテ開示を求め、「医療事故に関する情報公開が不十分」だと感じている人が71%にも達しています。
 国民が求めているのは3割への自己負担アップではなく、この患者の権利法のような医療情報の開示です。

■概要

 第一は、基本的理念及び責務です。
 第二は、医療機関に係る情報提供を定めています。広告規制緩和について、原則自由化の方向を示しています。
 第三には、医師等は診療について十分な説明を行うこととしています。患者は医療適正化委員会に相談できるとしています。
 そして第四に、カルテなど診療記録の開示等です。医療機関の管理者は、患者等から請求があれば、患者に悪影響を及ぼす場合などを除き、診療記録を開示しなければならないとし、医療に要した費用の支払明細書の交付もすることとしています。
 以上が、本法律案の趣旨及び概要です。

■「医療情報の開示なくして、医療改革なし」

 医療情報の開示のメリットは、患者の選択肢を増やすことに留まりません。支払い明細書、すなわち、レセプトを患者がチェックすることは、不正請求・過剰請求、検査漬け、薬漬けの防止になり、医療の質の向上と共に無駄な医療費を削減する一石二鳥の効果があるのです。
 小泉首相は、「3割負担にしないと医療改革は進まない」と言っておられます。しかし、病気で苦しむ患者という最も弱い立場の人々に痛みを押し付ける前に、医療情報の開示によって、無駄な医療費の削減をすることこそが先決ではないでしょうか。

■「小泉首相、国民の痛みを感じて下さい!」

 患者の3割負担により補われると見込まれる約8500億円の経費は、情報開示をすれば、削減できるのではありませんか。
 カルテ開示は4年前に、レセプト開示は5年前に、その方向性が示されましたが、遅々として進んでいません。今こそ、法制化が必要です。
 小泉首相、国民が求めているのは、3割負担ではなく、情報開示です。私の友人も先日、妻子を残して経営難を苦に自ら命を絶ちました。
 年間3万人以上の自殺者を出す不況のどん底の中で国民が切実に求める優先課題は、有事法制でなく、不況対策であり、安心してかかれる医療・福祉です。
 小泉首相、国民の声を聞いて下さい。国民の痛みを感じて下さい!

☆この本会議の質問ビデオを貸し出しております。お気軽にやまのい事務所までご連絡下さい。またその他の委員会質問のビデオもあります。


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