最近、骨身にしみて不況の深刻さを痛感する出来事が2つありました。
1つ目は、ある母子寮(児童福祉施設)を訪問したことです。実は、この母子寮こそが私が人生を福祉に賭けようと決意した原点であり、私が学生時代に6年間、ボランティア活動をしていた施設です。
学生時代からもう 年が経ちました。当時、母子寮には、夫からの暴力、夫のアルコール中毒、サラ金被害による夫の蒸発などが原因で、多くのお母さんとお子さんが生活していました。いわば「駆け込み寺」です。
「 年前よりも状況が厳しくなっている。リストラや経営不振に苦しむ夫が妻に暴力をふるうケースが増え、児童虐待も増えている」と母子寮の施設長さんは言う。「不況が家庭を崩壊させている」という現実をまのあたりに見ました。その日ちょうど、夫の暴力から逃れて、子供を連れて逃げ込んで来られた奥さんは、夫の暴力により、肋骨(ろっこつ)にひびがいっていました。
2つ目は、親しい友人が自らの命を絶ったことです。経営する会社の不振が原因で、妻子を置き去りにしてのことです。私は彼の訃報に接し、落ち込んでしまいました。
失業率は5.6%。全国で337万人が失業。リストラの不安に脅えておられる方々は、この数倍です。
小泉首相は口先ばかりで改革は一向に進みません。不況で崩壊する家庭が増えることを何としても私は阻止したい! |