やまのい和則の
      「痴呆ケアの切り札・グループホーム!」

             第30号(2001/01/21)

 メールマガジンの読者の皆さん、こんにちは。
グループホームのこと、私のテレビ出演(1月22日昼)について
書きます。

------TV出演------
 テレビ出演の依頼が来た。
精神病院での、痴呆性高齢者などの、人権侵害事件についての
コメンテーター。

1月22日(月)テレビ朝日の「スクランブル」
(正午から12時半・関西地方は6チャンネル)。

私のコメントは、スタジオ内で、おそらく2、3分だと思うが、
このようなワイドショーで、痴呆性高齢者の問題を取り上げてもら
うのは稀なことなので、京都から日帰りで出演予定。

       ☆      ☆       ☆

------グループホーム------
 20日晩遅くまで、グループホームの関係者と電話で話す。
「グループホームの現場は大変。介護報酬が低くて、スタッフの数
が足りない」などという話を聞く。
また、私も近いうちにそのグループホームを訪問して話を聞きたい。

そこは非常に評判のよいグループホームなので、多くの家族が入居
希望に来られる。
しかし、待機者が多すぎて、ほかのグループホームを紹介している
という。

------明日はわが身------
 また、嬉しい話を聞いた。
このグループホームは近隣の反対運動で苦しんだ。
「痴呆症のお年寄りの山の中に住んでいたらいい。なぜ、山から
降りてくるんだ!」と厳しい反対運動を受けた。
しかし、スタートして2年経った今では、その反対をした人々から
は、
「近所に痴呆症のお年寄りが徘徊して、町のイメージが悪くなると
心配していたが、実際にグループホームの痴呆症のお年寄りに接す
ると、普通の人だった。明日はわが身やからなあ」という声が聞か
れるようになった。

 さらに、その反対運動をした人の親が最近、痴呆症になったため、
時々、日中、グループホームで親を預かってもらい、助かっている
という。

 このように最初反対運動があった地域でも、いざグループホーム
ができれば、痴呆症に対する偏見がやわらぎ、また、地域から喜ん
でもらっているというのは嬉しい限りだ。

 これには、当然、グループホームのスタッフの方々の大きな頑張
りや努力もあったのだと思う。

       ☆      ☆       ☆

------聞かせて------
 このような「反対を乗り越えてグループホームをつくったら、
今では地域の人とうまくやっている」というケースがあれば、お教
えください。

また、「精神病院に入院していた痴呆症のお年寄りが、グループホ
ームに入ったらこんなに良くなった」などというケースがあればお
教えください。
                 やまのい和則 拝

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