2015.12.7
実質の最低賃金の引き上げが重要
~安倍政権で実質の最低賃金の伸びは大幅鈍化。格差拡大を反省すべき~
格差是正のために一番重要な最低賃金引き上げについて、厚労省が「実質の最低賃金の上げ幅」のペーパーを11月30日に公表しました。
民主党政権の3年間で、実質の最低賃金は6.2%アップしましたが、安倍政権の3年間で1.6%アップに過ぎません。安倍政権になって実質の最低賃金の上げ幅は4分の1にダウンしました。
民主党政権ではデフレ下でも最低賃金をかなり上げましたが、安倍政権は消費税増税や物価高なのに十分に最賃を上げていません。名目の最低賃金引き上げでなく、物価高を差し引きした「実質の」最賃引き上げこそが重要です。
なお、民主党政権では、中小企業への支援予算を倍増させ、最低賃金引き上げによる中小企業の負担増をやわらげました。
民主党が主張していた「最低賃金1000円」を、安倍政権も「1億総活躍」の中で打ち出しましたが、安倍政権になって最低賃金の上げ幅が大幅ダウンし、格差が広がっていることをまず反省すべきです。