2015.5.13
虚偽のペーパーを作成・配布してまで -派遣法追及.1ー
主に以下の2点について、塩崎厚労大臣(於:衆議院厚生労働委員会)を追及しました。
第一に、労働者派遣法改正法案が成立しないと、今年10月までに派遣労働者が大量に失業するという虚偽の内容のペーパーを厚労省担当者が作成し、国会議員に配付。法改正の早期成立を根回ししていた問題について。
虚偽ペーパーの一番下には「予想される問題」として「大量の派遣労働者が失業」と明記されています・・・。しかし「適切な表現でない」との理由で最近厚労省はペーパーを修正。
私の質問に対し塩崎大臣は、派遣法改正法案が成立しなければ、大量の派遣労働者が失業と明記したペーパーは大臣決済も得ておらず「内容が不適切であった。局長や部長も知らず、派遣法担当課長が作成、配布した」と答弁し、虚偽のペーパーであることを認めました。
厚労省の派遣法担当課長や局長が、勝手に「派遣法改正法案が成立しないと、大量の派遣労働者が失業する」という虚偽のペーパーを国会議員に配付し、早期成立を根回しして回るなんてことは前代未聞です。
私たちは厚生労働省を信頼しています。だから真剣に向かい合っています。法案審議の前に、このことに関しては、きっちり決着をつけていただきたい。
そして、第二の追及。
塩崎大臣のHP(上記画像)に、「5月4日、ドイツでハルツ改革(派遣法改革)を推進した労働大臣のバルトケ議員と懇談」とあったので「懇談の内容」を塩崎厚労大臣に質しました。
日本での今回の労働者派遣法と同様、12年前にドイツは、ハルツ改革(派遣の上限期間を撤廃)を実行した結果、派遣労働者の数が、5年間で倍増、爆発的に増えてしまった。
ドイツのハルツ改革がどうだったかというのは、本当に今回の派遣法の法案審議でも重要ですし、日本国民が知りたいところであるから、塩崎厚労大臣はドイツの労働大臣とどんな議論をされたのか質したところ・・・・・・・
「私のHPに書いてあるのは、当時の労働・社会大臣であったバルトケ議員と書きましたが、これは完全に間違いでございまして・・・(中略)本当は、今の労働・社会大臣にお会いをする予定だったんですが、残念ながらキャンセルになってしまいまして、お会いできなかったので大変残念だったわけであります」と塩崎大臣はお詫びの答弁。