2021.4.27
茶業緊急支援法案 提出
4/27 京都新聞
昨年から続く新型コロナウイルス禍が茶業界を直撃し、全国の産地で価格や売り上げが大きく落ち込んでいる。
生産者だけでなく販売や茶道界にも影響が及び、とりわけ高級品として知られる「宇治茶」への打撃が大きいとされる。
このほど野党国会議員が茶業支援法案を提出した。
京都府内の関係者らが成立への期待を高めている。
23日午前、立憲民主党の「お茶振興議員連盟」の議員ら約10人が、国会内の衆議院事務総長室を訪れた。議連会長の山井和則衆院議員(比例近畿)は「多くの農産物が苦境にあるが、特に茶業が厳しい。先行きに不安を感じている業界を支援したい」と強調し、生産や販売の現場へ総額327億円の財政支援を行うなどの内容の法案を岡田憲治事務総長に提出した。
山井氏は「昨年も今年も新茶シーズンを緊急事態宣言が直撃し、茶業界が苦しんでいる。国の対応を待っていては手遅れになりかねない。法案提出は危機に対して先手を打つことだ」と説明し、与党との調整や農林水産省への要望を通じて法案の早期成立を目指す。
京都府内で生産される茶の約75%を取り扱うJA全農京都茶市場(城陽市)によると、高級抹茶になる手摘みてん茶の平均単価は、19年の1万4479円から20年は1万2022円に下がった。機械摘みのてん茶や玉露なども2~3割の価格下落に見舞われた。
(4月27日 京都新聞一部抜粋)
20210423-①概要(新型コロナウイルス感染症等の影響を受けている茶業等に係る緊急の支援等に関する法律案)