2018.11.19
2800枚の聴取票を手書き・・・政府の思惑
かたくなに公表を法務省が拒んできた技能実習生の聴取票。
国会質問や野党ヒアリングで追及し、やっと公開させた『失踪した技能実習生の聴取票』を手書きで書き写し(コピー不可のため)。
ちなみに、私は2時間で12枚しか書き写しできませんでしたが、合計で聴取票は2800枚あります。
与党がコピーを認めず、書き写ししか許されないのです。
なぜ、朝から晩まで私たちが聴取票を書き写しせねばならないのか。
労働基準法違反、最低賃金法違反が続出しているのに、それを法務省は知りながら、放置してきました。
それを隠すために、悲惨な実情を公表させないために、コピーを認めない実状・・・
<フィリピン男性、建設業>
月約290時間労働で月給7万円(本国では15万円の契約だったのに)、時給換算300円弱。
最低賃金法違反、月100時間以上、過労死ライン越え残業で労働基準法違反。
職場で暴力をふるわれ失踪。
<中国人女性、子ども服製造>
時給換算で300円から400円(最低賃金850円の半分以下!)、月80時間残業。
失踪し、日給1万円の梱包(箱詰め)作業に(最低賃金以上)。
70万円の借金を背負い来日し、手取りが月1万から5万円で最低賃金の半分の時給では借金が返せない。
せめて最低賃金を上回る合法な仕事に逃げ込んだことはやむを得ないことです。
失踪した外国人が悪いのでなく、最低賃金の半額という違法な労働をさせたことが問題です。
政府は、今まで『より高い賃金を求めて』技能実習生は失踪した。と、あたかも、技能実習生が自分勝手に贅沢で失踪したかのような説明をしていましたが、2800枚の聴取票を私たちが公表させた結果わかったのは、最低賃金法違反、労働基準法違反、残業代不払いなど、違法で劣悪な状況から『緊急避難』をした外国人が多いということです。
違法な劣悪な状況での労働を知りながら、今日まで放置し、今回の入管法改正を拙速に採決し、今の違法な劣悪な労働環境のまま、外国人労働者受け入れを拡大するのは問題です。
「外国人労働者だから、労働基準法も最低賃金法も守らなくて良い」という考えはおかしい。
受け入れを拡大する前に、今の劣悪な環境の大幅な改善が必要です。
『寒いから、温かいものを食べたい』との、原口一博国会対策委員長の要望を受け、国会食堂から出前を注文。
メニューを探したら唯一の温かいメニューが、きつねうどん。
コンビニで買った納豆を載せ、納豆きつねうどんにしました。