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月刊 やまのい 2001年10月号 改訂版 |
山井和則 挨拶 | 特養 全て個室に | |
ユニット 食堂 | 誰もが入居できるように | |
医療制度改革チーム | 活動日記 | 福祉学習会 |
やまのいと語る会 | 代弁者として! | 現場に神宿る |
世直しは・・・・ | メールマガジン | 京都の国会議員 |
やまのいネット掲示板 | ボランティアのお願い | ミニ集会を開いてください |
改訂された部分を先頭に掲載
厚生労働省は、来年度から新築する特別養護老人ホーム(以下、老人ホーム)は原則として全室個室にすることを決めた。今まで4人部屋が当たり前であった老人ホームの居室が個室になることは、革命的なことである。このことについて、私の思いを書きたい。 あれから12年が経った。しかし、老人ホームの個室化は進まなかった。昨年、私は民主党の鳩山由紀夫代表をある老人ホームに案内した。鳩山さんと老人ホームの居室をのぞくと、ちょうどおばあさんが、ポータブルトイレに座り、用を足しているところであった。私たちは思わず、目をそらした。
老人ホームの個室化問題は過去10年間にわたって、国会で議論され、一向に実現しなかった問題だ。 答弁は、「ノー」であった。 しかし、今年の5月18日。改めて「個室化すべきだ」と坂口力厚生労働大臣に衆議院厚生労働委員会で質問した。 「これからきちっとできるようにしていきたい」という短い答弁。 この瞬間、決して破ることができなかった「老人ホームは4人部屋の雑居生活が当たり前」という厚い壁が破れた。 私は自分一人の力で老人ホームの個室化が実現したなどと自慢するつもりはない。過去10年間、さまざまな形で運動が行われてきた結果、老人ホームの個室化が実現したのだ。しかし、多少なりとも、私の国会活動が、個室化を後押しすることができたと自負している。 なぜなら、現在、福祉を担当する厚生労働委員会において、個室化問題を取り上げているのは私一人であるからだ。 個室の老人ホームでは、お年寄りの自立度が向上し、寿命も伸びる。個室だと、家族の面会も増える。 4人部屋では家族も同室の入居者に遠慮して、10分くらいしか訪問できなかったが、個室なら、2時間でも3時間でも、場合によっては、居室にふとんを敷いて家族が一緒に一晩寝ることも可能である。 (写真)脚注:「『風の村』では、8人のお年寄りに1つのリビング兼食堂がある。この8人を常に同じ介護スタッフがお世話し、家庭的な雰囲気を大事にしている」 しかし、問題点もある。 今までの4人部屋の老人ホームの自己負担に加えて、個室の老人ホームの場合は、家賃など月に5万円程度を多く払わねばならない。下手をすると、所得の高い人しか個室に住めなくなる。 低所得者対策を厚生労働省も考えているが、誰もが望めば個室を利用できるように、この点を、私も国会でしっかり議論していきたい。 なお、私の国会質問の議事録や「風の村」の訪問レポートは、私のホームページに載っています。
(囲み) そこで、出会った方(写真)は、車椅子で手足が不自由(最も重い要介護5)でありながら、ワープロで手紙を打ち、自分史を書くことを生きがいとし、居室に電話・FAX・テレビを置いておられた。 (写真)脚注:「個室でなかったら、入居していなかった」という声も聞きました。 |
月刊 やまのい10月号 同じ内容部分 ↓
〜雇用対策、医療制度改革、テロ対策〜 |
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皆さん、こんにちは。9月27日から臨時国会が始まりました。おかげさまで、衆議院議員になり、早や1年3ヶ月が経ちました。今日まで私を支えて頂いている皆さん、本当に有難うございます。
さて、このニュースでは、近況報告と臨時国会の抱負を書かせて頂きました。 今回は、私にとって二度目の臨時国会です。大きなテーマは、雇用対策と構造改革。そして、テロ対策です。テロの再発を防ぐためにも、国際社会と協力して日本もテロ撲滅のために全力を尽くさねばなりません。しかし同時に、憲法の枠内での一定の歯止めが必要です。 私の国会での所属は、厚生労働委員会で、雇用対策や医療制度改革が大きな議論になります。 民主党では、医療制度改革チームの事務局長、介護保険チームの代表として、医療制度の改善や介護保険の見直し、日本版ADA法(障害者の権利法)の制定に力を入れます。 失業率は戦後最悪の5%。一方、環境問題や学級崩壊、子どもの非行も深刻化しています。 私の夢は、日本を安心できる、活力ある社会にすることです。日本では不景気であるにもかかわらず、国民の貯金が増えています。それは、老後の不安、リストラの不安から、お金が使えないのです。 消費を上向かせ、景気を回復させるためには、安心感を高めること、つまり、福祉や雇用対策に力を入れることが必要です。「安心なくして、活力なし」です。 20世紀の政治では、福祉や雇用対策が軽視されていました。福祉は家族に過度に依存し、雇用は企業任せでした。しかし、少子高齢化が進み、企業の終身雇用も崩れる21世紀には、しっかりした福祉と雇用対策が必要です。 安心できる活力ある社会を築くために、京都南部から皆さんと共に、歩んでいきたいと思います。この拙いニュースに対して、ご意見やご叱正を頂ければ幸いです。 季節の変わり目、お体ご自愛下さいますよう心よりお祈り申し上げます。 合掌 2001年9月27日 臨時国会開会の日に
私は事務局長として、毎週金曜、勉強会を開き、数十人の議員や秘書さんとともに、専門家や団体から話を聞き、改革案を議論しています。正面向かって右の司会の席に座っているのが私(わかりにくいと思いますが)。 私の活動の一部を報告します。 京都南部を中心に、特別養護老人ホーム、老人保健施設、グループホーム、病院を訪問したり、ホームヘルパーさんに同行してお年寄りのお宅を訪問しました。そこで、介護保険や医療保険について現場の声やお年寄りの生の声を聞きました。 9月16日(日)〜27日(木)
京都南部の福祉に関心のある方、介護家族の方、病院関係者、福祉施設職員のほか、兵庫や大阪からもメールマガジンの読者が参加して下さいました。参加者は50人。厚生労働省の介護についての最新情報などを話したのち、老人ホームの個室化の是非や、介護保険の問題点などについて、質問や意見が十数人から出て、活発な議論が交わされました。 私も大変勉強になったと同時に、福祉に人生を賭ける数少ない国会議員という自負のもと、「山井が国会議員になったから、福祉がどんどん良くなっている」と思われるような活動をしていきます。 宇治と八幡をあわせて60人が参加して下さいました。前半、私が、今年の通常国会の報告をし、後半は、アメリカのテロや狂牛病、民主党の政策などについて、様々な意見が飛び交いました。特に、テロについては、「報復には絶対に反対」という意見や、「国際的に孤立しないためにも、アメリカへの協力は必要」という意見など、議論が白熱しました。様々な声が聞けて、とても参考になりました。 活動報告のように国会が始まる前の一週間。福祉や医療現場をまわりました。 国会が始まると月〜金は東京で、土日しか京都に帰れません。その土日も多くの会合があるので、なかなか福祉・医療現場を訪問できません。ですから、この週は現場をまわり、生の声を聞かせて頂きました。 一番驚いたのは、一人暮らしの痴呆症のお年寄りの家をホームヘルパーさんに同行して訪問した時です。家の中は、ねずみとゴキブリの巣。食卓もネズミとゴキブリの糞だらけ。カーペットの上には蟻やゴキブリが散歩中。私もヘルパーさんと一緒にぞうきんがけをし、電気掃除機でゴキブリを吸い取りました。 こんな状況でも、必死で介護をし、一人暮らしのお年寄りを支えておられるヘルパーさんの姿は、私には輝いて見えました。 また、「やまのい和則と語る会」「福祉学習会」では、100人以上の方々にご参加頂き、貴重な意見を聞かせて頂きました。 衆議院議員のことを別名「代議士」と呼びます。これは、「国民に代わって議論する人」という意味でしょう。だから、私は京都にいる時には、多くの方にお目にかかって、意見を聞かせてもらい、それを踏まえて、自分の意見を国会で述べたいと思っています。 民主主義はプロセスが大事です。皆さんのボランティア活動やカンパで国会へ送って頂いたわけですから、こまめに皆さんの声を聞きながら、国会で活動したいと思います。 私の尊敬する中坊公平弁護士は、「現場に神宿る」と言います。現場に行かないと真実は見えないという意味です。 私が学んだ(財)松下政経塾で、故・松下幸之助塾長は、「塩の辛さはなめてみないとわからない。 何でも実地で体験せよ」と“現地現場主義”を私たちに徹底されました。 私は皆さんのおかげで、国会議員という責任の大きな有難い仕事をさせて頂いています。国民の皆さんの税金で働かせて頂いています。 私はときどき、立ち止まり、「俺は今、何をすることが最も世の中のために役立てるだろうか?」と考えます。臨時国会を前にした1週間は、まさに厚生労働委員会での仕事に備えて、現場を回りました。 政治活動とはミッション(使命)の実行です。私に課せられたミッションの1つは、「安心して長生きができる社会をつくれ!」「福祉が軽視されている国会に、福祉の風を吹き込め!」ということです。この使命の実現を通して、私は社会に献身したいと思っています。 しかし、“現地現場主義”と言っても、限界があり、それを補ってくれる一つが、インターネットです。 私はボランティアさんの力を借りて、週に3回ほどメールマガジンで国会報告を発行しています。約1800人の方が読んで下さっています。 毎日、数多くの電子メールを頂きます。直接、メールでいろんな意見を聞かせてもらうことは、永田町(国会)の論理に染まらないためにも重要です。 また有難いことに、毎日、北は北海道、南は九州まで、全国の老人ホーム職員やお医者さん、介護しておられるご家族からもメールをもらいます。 そのような福祉の「同志」とメール交換することで、離れていても、毎日、現場の声をしっかり聞き、議論できます。 12月7日まで臨時国会は72日間続きます。皆さんの声をしっかりキャッチし、国会に届けたいと思います。 電話や手紙でも、ファックスでも、メールでも、お便りをお待ちしています。厳しいご意見こそ、歓迎です。 (メールは kyoto@yamanoi.net まで。メールマガジンの登録は、ホームページ http://www.yamanoi.net/ から簡単にできます) 現地現場主義! 9月18日“現地現場主義”の思いで、歯科医院に体験診療に行ったところ、歯の問題点が発見され、親知らずを抜いてもらいました(写真は治療中の私)。 7月29日に大激戦の末、初当選した松井孝治さんは、総務委員会、行政監視委員会、憲法調査会の委員に就任されました。 まさに、政・官・業の癒着を絶ち、行財政改革と地方分権の断行を公約として当選された松井孝治さんにとっては、はまり役の活躍の舞台が用意されました。 松井さんは臨時国会開会前から、各種の勉強会の企画、参加のため、地元と東京を忙しく往復しておられます。 今後の松井さんの活躍に是非ご注目ください。 松井孝治国会事務所 〒100-8962東京都千代田区永田町2-1-1参議院議員会館613号室 京都の民主党国会議員 新役職決定! ○玉置一弥衆議院議員 ⇒「安全保障常任委員会委員長」 テロ対策やアメリカへの支援が議論される今、日本の安全を守るもっとも重要な役職に就任。これは、すべての政党を含む衆議院の正式な役職ですので、非常に重要です。 ○前原誠司衆議院議員 ⇒「民主党幹事長代理」 菅直人幹事長を補佐する大役。今回の人事の目玉です。当選3回の前原さんの就任は、異例の大抜擢です。 ○福山哲郎参議院議員 ⇒「民主党参議院政審会長代理」 民主党参議院の政策責任者のbQ。鳩山由紀夫代表を支える代表室次長でもあり、党首討論の原稿執筆にも大活躍。
ボランティア リレーメッセージ @ 「ボランティアの独り言・・・」 暑い夏寒い冬を何度越えたか! 代議士の雰囲気は無いが(それが嬉しい)国会で活躍しておられる姿に、感謝感激! 社会を明るくしたいと、フル稼働のやまのいさんにかける言葉は「身体には注意してや〜!」 城陽旅行会9月22日〜23日 この「やまのいニュース」(毎月1回発行)をご近所の家のポストに配っていただけませんか? 「やまのいニュース」の封入をお手伝いください。 毎月1日(ついたち)に、やまのい事務所で作業を行なう予定です。 やまのいが皆さまのお宅や集会所にうかがいます。介護でお困りのこと、地域でお困りのことなど、ひざを交えて語り合いましょう。3〜4人でも喜んでお伺いします。 事務所だより 今回のやまのいニュースは如何でしたか? 多くのボランティアさんのお力をお借りして、2500通ほど手配りや郵送させて頂きました。これからも、毎月1回発行できるように頑張りますので、何卒ご協力をよろしくお願い致します。 また、紙面を充実させていくため、是非ともご感想やご意見をお寄せ下さい。 今年1月から参議院選挙までの忙しい時期を支えてくれた事務所スタッフの嶋本香代子さんが8月末に退職しました。 嶋本さんから「本当に多くの方にお世話になりました。これからはボランティアとしてお手伝いさせて頂きますので、宜しくお願いします」とメッセージを頂きました。 編集後記 ■参議院選挙では皆様のご協力本当にありがとうございました。10月もイベントが盛りだくさん。多くの方々のご参加をお待ちしております。(伊藤由美) ■今後このニュースを月1回発行する予定です。いっそのこと名称を「月刊やまのい」にしようかと半分本気で考えています。(須永英一) ■半年間の松井事務所出向を終え、9月に戻ってまいりました。参議院選挙で頂いた皆様のご支援に対し、これから全力でご恩返しをさせて頂きます。何卒宜しくお願い申し上げます。(伊藤伸) ■第19回参議院議員選挙で、やまのいネットの方々を中心に、松井孝治さん当選を実現して頂き、誠にありがとうございました。支持者の方々と共に、着実に歩みたいと思います。(宮地俊之) |