2015.11.13
児童扶養手当・第2子以降の拡充へ
議員立法「児童扶養手当拡充法案」の国会提出を目指します。
ひとり親家庭の55%は一人っ子のため多子加算だけでなく、児童扶養手当の二十歳への年齢延長とセットで実現を!
以下、長文ですが、子どもの貧困は、私のライフワークですのでお許しください。
岡田代表(2月19日 予算委員会)や、私(2月23日 予算委員会)が、「児童扶養手当の多子加算の引き上げ」と、「二十歳までの年齢延長」を安倍総理に要望しました。
あれから9ヶ月経ち、やっと塩崎大臣は11月10日に、多子加算の増額に前向きな答弁をしました。
ただ引き上げ幅は未定ですし、私たちがセットで要求している二十歳までの年齢延長については、まだ前向きな答弁はありません。
多子加算増額だけでは、全体の55%を占める一人っ子のひとり親家庭には全く恩恵がありませんし、貧困家庭の子どもの大学や専門学校への進学を促進するには、手当の二十歳までの年齢延長は絶対に必要です。これらをセットで年末までに実現せねばなりません。
岡田代表が昨日の記者会見(本文末に発言添付有)で、児童扶養手当の拡充の必要性と、民主党として児童扶養手当の拡充法案を議員立法として国会提出する方向性を述べられました。
子ども貧困対策法を議員立法として成立させてから2年半、さらに、私が厚生労働大臣政務官として2009年11月に日本で初めて子どもの貧困率を記者会見で発表してから6年。貧困家庭の子どもたちの悲願である児童扶養手当の拡充のために頑張ります。
ちなみに、児童扶養手当の多子加算が前回、増額になったのは1985年ですから、今回、増額になれば30年ぶり。
児童扶養手当や遺族年金の年齢が、18歳から18歳半(高3の3月卒業まで)まで、山本孝史議員の力で年齢延長されたのが1994年なので、今回、二十歳まで1歳半、延長されたら、21年ぶりです。頑張ります。
<11月12日 岡田代表、記者会見>
児童扶養手当・第2子以降の拡充方針について。
【岡田代表】
衆議院の予算委員会で、塩崎厚労大臣が児童扶養手当の第2子、第3子以降の加算額の拡充を検討していると答弁されました。これは実は私が2月19日の衆議院予算委員会において、総理と塩崎大臣と議論したところであります。
私は、2013年に議員立法で成立した「子どもの貧困対策の推進に関する法律」その中でいろいろプロセス、議論はあったものの、現金給付というところが全く欠けている。
児童扶養手当は、子ども1人の場合は4万1020円(当時)ということですが、第2子については5000円、第3子については3000円ということに現行法上なっています。月3000円ということは1人1日100円です、第3子は1日100円しか加算されないというのは、これは全く論外ではないですか、そこの手当をしっかりとする必要があると私は申し上げましたが、当時、塩崎さんは「第2子、第3子の話がありましたが、恒常的なその財源と、それから子育て生活支援や就業支援という、言ってみれば個別の対応などの、 ひとり親支援施策の全体のバランスをどう考えて効果を出していくのかということもやはり考えた上で、慎重に考えていかなきゃいけないんじゃないかなというふうに思っております」というのが、当時の塩崎さんの答弁です。
私はそこで、当時私の議員会館の部屋を突然訪ねてくれた(あしなが育成資金で生活する)学生の手紙を読み、しっかりと対応すべきだと申し上げましたが、総理は「財源が確保できればと思っておりますが、同時に、いわばふたり親の家庭とひとり親の家庭に注目したのが児童扶養手当でございますから、その関連もあるんだろうと思います」ということを言われて、かなりネガティブでした。
あれから半年以上たって、だいぶ前向きにお考えいただいているとすれば、それはそれで評価できることだと思いますが、まだ金額等も明らかになっておりません。
ここはわが党としては引き続き、国会に法案を出すことも含めてしっかりとした対応をしていきたい。「共生社会」ということで、今、党内の議論が大詰めを迎えておりますが、そこで着目点として「子ども」「若者」「女性」という三つの切り口で議論しており、子どもであり、そして母子家庭という意味では女性の問題でもある。ここはしっかりと経済的な支援、底上げをしっかりやらなければいけない。
政府も同じ考え方に立っていただいたとしたら、そのことは評価しつつ、しっかり内容のあるものにしてもらいたいと思います。
朝から地元の抹茶を飲み、9時から厚労部会。福島第一原発のがれき処理をされた作業員の方ががんを発症されましたが、労災認定は却下された、その作業員の方の代理人からヒアリングしました。さらにマイナンバー汚職、年金機構空き宿舎の国庫返納などをヒアリング。