2015.10.10
ドイツ視察報告 -難民問題-
10月4日に出発したドイツ視察も終盤をむかえています。
ドイツで出会ったある日本人の団体では1人がベルリンのレストランでカバンの盗難にあい、もう1人は、ドイツ国内線でカバンが目的地の空港に着かず行方不明になってしまったとのこと。ドイツは日本より労働生産性が高く、欧州1の好景気」と評価しつつも日本の安心感や治安の良さは世界一だと痛感。
ボガル国際局長(左)
今日は難民問題について報告です。
ーバイエルン州のカンドル労働局長ー
100万人のシリア難民を受入れるのは限界だ。難民の宿泊先を用意し1人に300ユーロ(4万円)を支給しドイツ語教育や職業訓練をし働いてもらうのは困難。だが人道上の理由から難民受入れを拒否もできない。
ー山井ー
日本へ期待することは何ですか?
ー難民担当のバイエルン州ボガル国際局長ー
レバノンやヨルダンに多くの難民が滞在しているが、食料支援が十分でないので欧州に難民が移動する。日本にはそんな難民への食料支援をしてほしい。そうすれば欧州に来る難民を減らせる。
難民受入れにバイエルン州首相は反対だ。メルケル首相に難民受入れの撤回を申し入れる。難民は簡単には労働者にならないし、百万人のシリア難民が、1人の難民が5人くらいの親族をドイツに呼び寄せる。数百万人のシリア難民の受入れは不可能だ。
ーベルリンのタクシー運転手のミカエルさんー
シリアから数十万人の難民が今ドイツに来ているが、ドイツは景気が良いし人手不足だから大量の難民の受け入れも問題ない。