2015.3.25
法案答弁で「たぶん」って・・・塩崎厚労大臣!!
本日の厚生労働委員会で、「残業代ゼロ法案」「高度プロフェッショナル制度」「裁量労働制拡大の問題点」等について塩崎厚労大臣に質問しました。
残業代は長時間労働の歯止めですが、それをなくすと長時間労働になり、過労死が増えかねません。特に、残業代ゼロを年収二百万円の新人、ノルマに苦しむ営業マンにも広げることは過労死を増やす危険が大です。
裁量労働制で月150時間の残業により、くも膜下出血で倒れ失明されたが、労災認定さえ受けられない山下照之さんの事例をもとに、特に裁量労働制の営業マンへの拡大で過労死が増える問題などを指摘しました。
山井 「裁量労働制の営業マンへの拡大は年収二百万円でも残業代ゼロの対象になるのか?」
塩崎厚労大臣 「年収200万円で裁量労働制はあり得ない」
しかし法案では低所得者は対象から全く除外されておらず、低所得も対象になっています。
山井 「20才代の若者の営業マンも裁量労働制で残業代ゼロの対象になりうるのか?」
塩崎厚労大臣 「たぶん政令で入社3年以内は対象外とする」といい加減な答弁。
なぜなら既に入社2年目の24歳の若者が、裁量労働制の長時間労働で過労死しています。
山井 「残業代ゼロの裁量労働制を営業マンにも拡大すると過労死が増えるではないか?」
塩崎厚労大臣 「裁量労働でも労働時間は把握されているから問題ない」
山井 「統計では裁量労働制の42%の人の労働時間が不明。大臣はそれも知らないのか」「裁量労働の営業マンへの拡大で、年収200万円の若者も残業代ゼロになりうるのか?」
後ろを振り返り答弁を秘書官に尋ねる塩崎大臣。
山井 「役人に聞く話じゃないでしょう。そんなことも知らないんですか!大臣が法案の責任者でしょう」
塩崎厚労大臣 「労働生産性を高めるためにも新しい労働時間法制(残業代ゼロ法)が必要」
山井 「昨年、与党にも賛同頂き全党賛成で過労死防止法が成立した。なのに過労死を増やす残業代ゼロ法案を今年、提出するのはおかしい。提出は断念すべき」
塩崎厚労大臣 「裁量労働制でも割増賃金や休日手当はしっかり出ます」
山井 「労働時間すら十分に把握されず、割増賃金や休日手当がほとんど払われていないのが裁量労働の実態。そんな実態も知らずに営業マンに裁量労働を拡大するのはやめるべき」