2015.1.27
介護現場の声
今週、各紙で「外国人介護人材受入れ拡大」が報じられました。
介護報酬を史上最大幅で引き下げた上に、介護経験もない外国人に介護を任せる、という政府の方針です。こんなことをしたら日本人の若者が介護職に就かなくなり、介護崩壊が加速します。
「介護職不足。外国人頼みには限界がある」産経新聞に同感です。
まずは一般職種より10万円低い介護職の賃金引き上げが先決です。だから当然、介護報酬は引き上げるべきです。
「認知症国家戦略。5人に一人、時代が来る」は、毎日新聞社説。
認知症初期の要支援サービスを介護保険から外しボランティアに任せようとする政府の方針。認知症が急増するのに、介護報酬を大幅に下げる今回の改定で、サービスが不足し親の介護のために仕事を辞めざるを得ない人が増え、介護心中も増えかねない、と指摘しています。
今週、数ヶ所の老人ホームやデイサービスセンター、ホームヘルプ事業所を回り介護報酬引き下げについて以下のような悲痛な声を聴きました。
「もう介護現場に人は来なくなる」
「こんなに大変な仕事やのに、なんで報酬が更に下げられるの?」「お先真っ暗」
「介護は、ただ入浴する・ただ食事をつくる・ただ体操するではない。利用者さんお一人お一人の状態を把握し、対応を考え記録し見守る。食事ひとつとってもそう、命に係わる問題が生じます。具を大きく切って良い方、嚥下障害のため、具を細かく砕かないといけない方、トロミをつけないといけない方など、さまざま。一歩間違うと、食材を喉に詰まらせて窒息してしまうなど、命にかかわります。言葉や文化の壁で、苦労している外国の方が、そのようなきめの細かいサービスが提供できるまでにどれほどの時間と労力がかかる事か」
実際、2,000自治体のうち100自治体しか要支援を介護保険から外すメドは立っていません。