活動報告

Activities

山井の活動
「危険ドラッグ禁止法」立案のようす

~「危険ドラッグ禁止法」成立の舞台裏~

「11歳で未来を断たれた我が娘のことを知ってもらい、危険ドラッグによる、新たな犠牲者を出さないための対策を国に取ってほしい」。これは、危険ドラッグを吸引した運転手の車によって、最愛の娘を失ったご遺族の声。

今年7月、中島克仁さん(みんなの党/当時)より「脱法ドラッグの事故が多発している。脱法ドラッグは、麻薬や覚せい剤以上に毒だが、その危険性は周知されていないし、規制もあまい。このまま野放しにしておいて良いはずがない。早急に国会で取り組むべき」と持ちかけられた。

7月の時点では、政府は「今の法律の枠内で、取締り強化に全力で取り組む」という答弁を繰り返し、法改正の必要性を強く否定。

他党の議員から「危険ドラッグのようなややこしい問題は、山井さん、国会でとりあげないほうがいいよ。暴力団や中国マフィアがかかわってるらしいよ」とブレーキをかけられたこともあった。

しかし相次ぐ危険ドラッグ事故や、危険ドラッグ運転によりお子さんの命を奪われたご遺族の方々の悲痛な叫び、法改正の必要性を訴え続けた結果、「危険ドラッグ禁止法」が解散直前の11月19日に成立した。

<この法律によって改正された点>

1.違法の疑いのある危険ドラッグについては、全国の店舗、インターネット販売について、同時一斉に販売を禁止することができるようになり、取り締まりが大幅に迅速化、強化。

2.危険ドラッグの違法広告を行政がプロバイダに削除要請することができるようにしやすくするなど、取り締まりが強化。

3.海外から輸入される危険ドラッグ、疑わしい物品を税関で幅広くストップさせることが可能に。

この法律で、危険ドラッグ撲滅に一歩近づくことができたが、まだまだスタートであり、新たな抜け道を考えてくるであろう危険ドラッグ業者との戦いは続く。 国民の命を守るためには、決して負けられない戦いだ。

最後になりますが、危険ドラッグ吸引の暴走運転に衝突され、今年1月にお亡くなりになられた実久ちゃん(11歳)、同じく5月にお亡くなりになられた育也さん(25歳)のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

※ 写真は、「危険ドラッグ禁止法案」を超党派の議員で立案作業している場面。左上から、長妻さん、山井、中島さん、井坂さん  (2014年8月 衆議院議員会館にて)