2025.4.9
将来の低年金を防止する、年金底上げ法案
本日4/9の衆議院厚生労働委員会で、年金問題、高額療養費制度の再検討について、福岡大臣に質問しました。
福岡大臣は、低年金者の年金引上げには後向きで、しかし、がん患者の方々の自己負担引上げには前向きでした。
残念でした。
今の政治は、低年金の方々や、がん患者の方々に冷たすぎます。
そんな私の思いを、下記のように、福岡大臣に訴えました。
○年金問題
山井:
年金法案は、賛否はともかく成立させるべき。厚生年金の減額を先送りすると低年金者の底上げの幅はどのように変化するか。
福岡大臣:
検討中。
山井:
底上げの面積が減ることは指摘しておく。若年層に年金は損だという意識がある。試算すると、若年層でも支払より受取が上回る。年金は損得ではないが、この傾向についての見解は。
福岡大臣:
試算頂いたことは感謝する。年金制度は、終身保障で物価変動などにも対応できる重要な制度だ。
山井:
年金制度の深刻な問題は、基礎年金の所得代替率が3割減少すること。就職氷河期世代が高齢者になる時に低年金になる危険がある。この危機感は与野党問わず共有しているはず。年金法案を政争の具にせずに、与野党協力して成立させられるかが問われている。
福岡大臣:
早期に提出すべきというご指摘は頂いている。努力を重ねていきたい。
山井:
法案を出せば政争の具になるのではなく、出さなければ政争の具になってしまう。
○高額療養費制度の再検討について
山井:
高額なオプジーボやキムリアに石破総理が言及したことが、当事者にネガティブに受け止められている。こうした薬剤の有効性、有用性について見解を頂きたい。
福岡大臣:
世界最先端の薬剤を開発され、たくさんの患者の命を救われた大変すばらしい功績だ。
山井:
厚労省として推進することは研究者の励みにもなる。キムリアを投与された方が健康に暮らしている事例もある。全がん連の天野理事長は、再検討までに家計状況も含めた実態調査を実施してほしい、と要請したが、取り組むのか。
福岡大臣:
高額療養費は、保険財政への影響や制度維持の観点から速やかに検討することとしている。実態をできる限り把握することは重要。モデルケースの設定も検討する。
山井:
破滅的医療支出という概念をWHOは指摘している。こうした観点を再検討の際に入れてほしい。
福岡大臣:
可処分所得で考えるべきではないかなどの論点が指摘されている。ミクロで議論できる資料を提示しながら検討を進めていきたい。
4月9日(水)9時00分〜9時30分@厚生労働委員会
インターネット配信もありますので、後日でも視聴可能です。
ぜひご覧ください。