2025.3.18
『高額療養費を考える議員連盟』設立準備会
『高額療養費を考える議員連盟』準備会に、出席しました。
『命にかかわる高額療養費制度を死守したい!』
という、がん患者や難病患者の方々の悲痛な呼びかけに、超党派の議員が応えて、設立されることになりました。
今回は、多くのがん患者が治療断念に追い込まれる大幅な負担増を、がん患者の方々の必死の活動と、予算委員会での激しい戦いにより、阻止することができました。
しかし、再び、秋に、大幅な自己負担増が強行される可能性があります。
それを阻止するため、超党派の志を同じくする議員連盟が立ち上がります。
3月24日(月)に、設立総会を開きます。
『この子を残して死ねない』
〜高額療養費負担引上げを阻止した、がん患者のお母さんからの悲痛な声!〜
激しい国会論戦の中、
『高額療養費引上げは、実施する!』
という、厚い固い政府の壁を打ち破った一つの原動力が、冒頭のがん患者のお母さんの悲痛な声でした。
この声は、全国がん患者連合会に3日間で、3623人のがん患者の方々から寄せられた『高額療養費引上げ反対』の声の中の、20代のスキルス胃がんのお母さんの次のような声でした。
『この子を残して死ねない』
『小さな子どもがおり、この子を残して死ねません。それで、高額療養費制度を使って治療を受けていますが、支払いが苦しいです。
家族に申し訳ないです。
そんな状況なのに、費用が引き上げされると聞いて泣きました。
毎月、さらに多くの医療費を支払うことはできません。
私はいずれ死ぬのでしょうが、子どものために少しでも長く生きたい。
死ぬことを受け入れ、子どもの将来のためにお金を少しでも残すほうがいいのか、追い詰められています――。』
1月30日に、酒井なつみ議員が、予算委員会の質疑で、この声を読み上げた際、私の目の前の答弁席に座る石破首相が、目をつむり、涙をこられられました。
また、3月5日に、田名部まさよ議員が、石破首相への質問の際、再度、この声を読み上げられ、がん患者団体の轟浩美さんが、
『患者団体に会って、がん患者などの3623人の声が詰まった冊子を受け取って頂きたい!』
と、訴えた後、石破首相は、1ヶ月間、拒み続けた、患者団体からの面談要望に対して、『お目にかかります』
と、初めて答弁されました。
その3日後の3月7日に、石破首相は、がん患者団体の方々と面談され、
『高額療養費引上げを見合わせる』と、表明されました。
この石破首相の決断には、大変感謝しています。
しかし、今回の高額療養費負担引上げは、参議院選挙後の秋まで延期されたに過ぎません。
また、参議院選の後の秋や年末に、同じ負担引上げ案が、強行される危険性が大です。
がんの闘病をされながら、仕事をし、子育てをされている患者の方々が増えています。
その医療費も高額になりつつあります。
しかし、国民の2人に1人が、がんになる今日において、誰もが、がんになる可能性があります。
その高額な医療費を社会全体で支えるために、医療保険があります。
日本の高額療養費制度は、世界に誇る制度です。
がんや難病の患者の方々を社会全体で、支え、守るため、この秋や年末の再びの戦いに、私も頑張らねば!と、気を引き締めています。