2025.1.4
数百年の歴史と、伝統のある宇治茶
昨日も地元の茶農家さんを回りましたが、『抹茶の生産を増やす』という声を多く聞きました。
農水省も、記事のように、世界的な『抹茶ブーム』を受け、『煎茶』から『抹茶』(てん茶)への転換を農家に促す方向で検討しているようです。
『抹茶ブーム』は、嬉しいですが、急須で飲む、伝統的な美味しい『煎茶』や『玉露』が減るのは、良くないです。
また、『抹茶ブーム』と言っても、『抹茶スイーツブーム』の部分が強く、茶せんで点てて、お茶碗で飲む『抹茶』や、茶道の『抹茶』は減っています。
『抹茶ブーム』は、嬉しいですが、それが、引き金となり、急須で飲む『煎茶』『玉露』や、お茶碗で飲む『抹茶』も、増えることを切に願います!
今回の農水省の方針について、『農水省は、3月末までに複数回、有識者検討会を開き、基本方針をまとめる』とのことですので、来週、国会で農水省から話を聞き、地元、京都南部の宇治茶農家さんや宇治茶関係者の方々の思いを農水省に伝えたいと思います。
また、皆さんのご意見、ご要望もお聞かせ下さい。
1月4日(土)『京都新聞』
『茶生産 抹茶へ転換促進 農水省方針、国内急須向け減で。海外でラテ人気、輸出強化』
最近の『抹茶ブーム』を、いかに、宇治茶や、日本全体の茶業の振興につなげるのか?
宇治茶は、日本全体のお茶生産の中で、ほんの数%の高級茶が中心です。
悩ましいのは、日本全体の茶業と、宇治茶の現状や課題は、重なる部分もありますが、かなり異なる部分もあることです。
今回の農水省の新しい方針が、日本全体の茶業のみならず、宇治茶の振興につながるように、また、数百年の歴史と伝統のある宇治茶を守るため、地元の茶農家やお茶関係者の方々のお話をお聞きし、私も頑張ります。