活動報告

Activities

山井の活動



統一地方選挙の際に、考えています!
『防衛予算倍増は、正しいか?』
いま、国会で、防衛予算倍増の法案を審議しています。
倍増なら、日本の防衛予算は、世界3位に!
アメリカ、中国、日本の順。
ロシアより上になります。
今までは、世界9位でした。
私は、防衛力強化には賛成です。
しかし、いきなり、年4兆円の増額、年1兆円の防衛増税は、おかしいです。
私は、人員不足に苦しむ自衛隊員を増やすのは賛成です。
国を守るため、災害救助のため、崇高な任務に就いておられる自衛隊員の方々を私は、尊敬し、感謝しています。
よって、自衛隊員の処遇改善にも大賛成です。
しかし、今回の防衛予算倍増には、肝心の自衛隊員の増員も、処遇改善も含まれていません。
防衛予算が倍増なのに、自衛隊員の増員も、処遇改善も含まれていない、今回の方針には、自衛隊員の方々も、疑問に思われるのではないでしょうか。
何より、『防衛予算倍増』という目標ありきで、本当に日本の国を守るために、防衛予算倍増が必要だという積み上げの議論は、十分に行われていません。
アメリカを喜ばせるための防衛予算倍増という側面すらあります。
世界で3位の防衛予算になるということは、事実上、世界から日本は、『軍事大国』と、見られかねません。
さらに、最大の問題点の1つは、今後、永遠に、年4兆円を防衛予算に、今まで以上に使うとなれば、事実上、年4兆円、子育て支援、教育、年金、医療、介護、農業支援、中小企業や商店の支援に使える予算をカットすることになります。
あらゆる国民の苦しみや要望に対応する際に、すべての予算は、聖域として、最優先で、防衛予算に回し、他の予算は、増額をあきらめるか、カットすることになりかねません。
私は、防衛力強化には賛成ですが、同時に、教育や福祉の充実もセットで、バランス良く、強化すべきと考えます。
いま、日本の国で、多くの国民が生活に苦しんでいる中で、年4兆円という巨額の予算を、他には使わず、最優先で、防衛予算に使うことは、私は、国民の理解は得られないと思います。
5年後、10年後、20年後、生活苦の国民から、なぜ、生活苦の国民を後回しにし、防衛予算だけ倍増したのか?と、批判を受けると思います。
防衛も農業も教育も子育て支援も中小企業支援も、すべて重要です。
それらに、バランス良く、限られた財源を配分するのが政治であり、民主主義です。
国を守るため、防衛予算を倍増する。
一理はありますが、それにより、他の予算が、大幅に抑制されるなら、立ち止まり、慎重に議論すべきです。
ここ数年だけ防衛予算を一時的に増やすのなら、大問題ではないかもしれません。
しかし、今回の政府の防衛予算倍増の方針は、今後、永遠に、予算の使い道を決めてしまうのです。
私は非常に心配しています。
子ども予算倍増の財源のメドが全く立たないのに、先に、防衛予算倍増だけ決めるのも、バランスを欠いています。
セットで議論すべきです。
繰り返し、言いますが、私は防衛力強化には賛成です。
自衛隊員の処遇改善や人員増員にも賛成です。
しかし、防衛増税や防衛予算倍増を一気に決めるのは、やり過ぎ。
問題だと思っています。
時間をかけて、じっくり、何が防衛力として必要かを積み上げて議論し、本当に、防衛予算倍増をしないと、日本の国が守れないなら、倍増もやむを得ないかもしれませんが、じっくり時間をかけて議論すれば、他の予算を抑制し、防衛予算だけを大幅に増やすという結論にはならないように思います。
他の先進国に比べて、社会保障や教育予算より、防衛予算の割合が非常に大きい国に、日本がなるのはおかしいです。
私は、社会保障、福祉をライフワークにしていますので、世界3位の『軍事大国』ではなく、防衛力を今より強化しつつも、社会保障が充実し、経済力も強い、世界のモデルになる『安心できる活力ある国家』を日本は目指すべきと考えます。



いま、国会では、今述べたような防衛増税を含む、防衛予算を倍増させる『防衛力強化財源確保法案』を審議しています。
今回の統一地方選挙の結果も、防衛増税や防衛予算倍増のゆくえを、大きく左右します。
山井和則拝