2013.8.24
秋の臨時国会「介護保険から要支援者150万人切離」争点
2013/7/26 朝日新聞 |
介護保険から要支援150万人をはずし、市町村事業に移すことが、秋の臨時国会で審議される社会保障プログラミング法に入ったという。これは、大問題です。
そもそも市町村事業だった介護が市町村でばらつきや格差がありすぎるから2000年に介護保険を導入したのです。それを財政が苦しくなったからと、市町村に戻すのは国の身勝手です。さらに、市町村によっては、いま要支援の高齢者が利用している週に1、2回のホームヘルプやデイサービスを受けられなくなる危険性があります。 今まで保険料を真面目に払ってきた高齢者が、サービスを国の都合でカットされるのは問題です。また、要支援高齢者へのサービスをボランティアなどにやってもらうことも提案されているようです。しかし、要支援の高齢者の介護や家事援助は、そんな簡単な仕事ではありません。軽い認知症やうつ症状の高齢者も要支援にはおられますし、家事援助にも資格と経験が必要。要支援の高齢者は簡単に軽度と言えない方々も多いです。要支援高齢者へのデイサービスやホームヘルプにも専門知識や修練が必要です。要介護者の介護より難しい面もあるくらいです。それを簡単にボランティアを活用というのは安易過ぎます。 私は28歳の時に1年間、京都ボランティア協会職員でした。ですから、ボランティアでできること、できないことは、わかっているつもりです。間違っても、ボランティアを安上がりの労働力として、行政の下請けに使ってはなりません。ボランティアさんの力も大切ですが、プロのホームヘルパーがやるべきことと、ボランティアができることは違います。 |