2019.4.24
外国人労働者との共生について
昨年末、一部の外国人が違法で劣悪な環境で働かされいることを国会で追及しました。
しかし今年に入り『ますます外国人労働者の死亡者が増えてます!』と、私にSOSが来ています。
若いベトナム人の労働者が、過酷な労働環境や貧困ゆえの栄養失調などで次々に日本で死亡しています。
今日の法務委員会で、日本で働く外国人の労働環境の改善を山下法務大臣に改善を求めました。
写真は、日本で亡くなったベトナム人の若者の位牌です(公開され、撮影が許可されてます)合掌。
山下大臣に、失踪した外国人労働者の失踪原因の資料の公表を求めました。
しかし、法務省提出の資料2,800枚は、見ての通り真っ黒。
以前党派を超えて野党議員が一丸となり、2,800枚、聴収票を書き写しました。その後、正式な情報を見たいと、私、数万円かけて情報開示請求を出したのですが、またもや全部真っ黒でした、2,800枚すべて。
この聴収票で、いかに劣悪な労働条件であるかが明らかになって、前に進みだしたと思っていたら、これがまた後退しちゃって、二度と公開しない。
全く理解できない、と法務大臣に質しました。
又、最近、性暴力やわいせつ事件で、不起訴が増えています。大量のお酒を飲ませ、意識を失わせ、性暴力を働いても『抵抗しなかったから不起訴』。こんな事件が相次いでます。この件についても、山下法務大臣に質し、刑法改正などの対応、厳罰化を求めました。
☆ 性暴力防止のための刑法改正と、外国人労働者の待遇改善のための情報公開を法務大臣に要望 ☆
~ 4/24 法務委員会 質疑要旨 ~
山井
「性暴力犯罪が不起訴になるケースが相次いでいる。大量の酒を飲まされて性暴力を受けても無罪放免になるような国は法治国家とは言えない。諸外国では、性犯罪がもっと厳しく法律で取り締まられている。日本でも性犯罪をもっと厳しく取り締まるべく、刑法を改正すべきではないか」
山下法務大臣
「不起訴になるかどうかは、個々の事例による。性犯罪被害で苦しむ方をなくすよう、被害の実情の把握し、施策のあり方を検討する」
山井
「こんな状況を放置しては、日本では女性は安心して暮らせない。国際的にも恥ずかしい。早急に刑法を改正すべきだ」
山井
「昨年末、私たちが失踪した外国人技能実習生への聴取票を公表させ、精査したことで初めて、その劣悪な待遇が明らかになった。しかし、改めて聴取票の情報公開請求をしたら、全くの黒塗りで、情報は開示されなかった。待遇改善のチェックや違法な働かせ方の防止には技能実習生の聴取票の公表が必要。聴取票を公表してください」
山下法務大臣
「公表することは考えていない」
山井
「国会議員が聴取票の内容を書き取って精査し公表したが、不都合は1件でもあったか」
山下法務大臣
「答えられない」
山井
「不都合なのは、法務省が人権侵害や労基法違反状態を放置していたことがばれたことではないのか。技能実習生側は、私たち国会議員が聴取票を公表させたことにより、劣悪な実態が明らかになり、改善への動きが出て喜んでいる。ぜひ公表すべきだ」