活動報告

Activities

山井の活動


現場の声を根本厚労大臣へ (11.14 厚労委員会質疑報告) 

「外国人労働者受け入れ拡大法案(入国管理法案)」の審議入りに先立ち、これまで約30名の技能実習生の方々から、各々の現場での実状をお聞きしてきました。
縫製工場、建設現場、牡蠣(カキ)の養殖など、現場はさまざまですが、どの実習生の言葉にも胸が痛みました。

残念ながら、今の外国人の技能実習制度(25万人)は、一部では『奴隷労働』とさえ言われ、年に7,000人も失踪し、行方不明です。
安い給料で日本人がしない危険な仕事を強いられ、事故で労働災害のケガをするケースが多発しています。
現在の技能実習制度は、7割の現場が労働基準法違反という現状です。

この臨時国会で政府が成立を目指している、この「入管法改正法案」は、今の技能実習制度を更に拡大し、劣悪な処遇を固定化し、拡大するものです。
外国人労働者の受け入れを拡大する以上は、今までのような『安上がりの労働力』としてではなく、共に生きる仲間として、お一人お一人に十分な待遇、安全な労働条件を保障すべきです。
これは、外国人労働者受け入れを拡大する前提であるべきです。
劣悪な労働条件の現状を改善しないまま、受け入れを拡大するのは危険です。

厚労委員会の質疑において、外国人労働者の労働災害を根本厚労大臣に説明し、『技能実習生と直接会って劣悪な労働条件について、話を聞いて頂きたい』と迫りましたが、『会います』とは答弁せず。
『このままでは、日本は外国人に愛される国にならない』『人種差別国家と言われかねない』と迫る私に、根本厚労大臣は『外国人にも労働基準法が守られるように指導している』と答弁されました。
『それは、机上の空論。技能実習生の現場は、7割が労働基準法違反で指導されている。外国人だから劣悪な処遇でよい、という考え方は許されない!』と、私は更に大臣に迫りました。


外国の方も大切にし、外国の方から愛される国に日本をせねばなりません。
本日、技能実習生の方々から聞いた一部を、以下ご紹介します。

「建設解体の仕事で、安全ベルトもなく、10メートルの高い場所から転落し、背骨を骨折した」
「牡蠣(カキ)の養殖の貝を開ける仕事を毎朝3時からして、安全メガネもなく、針が目に刺さり、片目が見えなくなった」
「逃げないようにパスポートを取り上げられた」
「異性宅への外泊を理由に帰国を強制された」
「日本人と同じように扱ってほしい。日本人は実習生より高い給料で、より安全な仕事をし、私たちは3Kの仕事を任されている」