活動報告

Activities

山井の活動

今日、議員立法「児童虐待防止法改正案」を、私も提出者となり、野党共同で国会提出しました。
結愛ちゃんのような悲劇を二度と繰り返さないため、結愛ちゃんのアパートを訪問し、結愛ちゃんを担当していた子ども相談センターにもヒアリングし、連日、協議し法案を作成しました。
この法案は、目黒区と香川県の現地に足を運び、香川県の子ども相談センターなど、現場の声を聞いて、議員みんなの力で作成しました!

東京都目黒区で発生した虐待により亡くなった船戸結愛ちゃんのように、保護者による虐待で亡くなったり、児童が心身に大きな傷を負う事件が後を絶ちません。
船戸結愛ちゃんの事件では、児童相談所などの現場の対応に問題があったかどうかの検証も進んでいますが、この10年で児童福祉司の人数は1.4倍になっても相談件数が3.3倍になるなど、体制整備が追い付かず、児童相談所などの現場の多忙さは激しさを増しており、1人の児童福祉司が100件もの虐待案件を抱えるなど、こうした状況も結愛ちゃんを救えなかった大きな原因です。
今回の法案は、厚労省の基準で、現在は人口4万人に一人程度とされている児童福祉司の数を、3万人に一人程度とすることで、全国で現状よりも約1,200人増やすことや、児童相談所を含めた多様な主体間の連携や情報共有の体制強化を実現することで、再発防止の重要な対策になります。
法案の検討に当たり、結愛ちゃんのケースに対応していた香川県子ども相談センターにも現地調査に行きました。その現場の一番の要望は、久利文代所長が要望された「児童福祉司の国の基準、つまり、四万人に1人、を大幅に引き上げてほしい。今の児童福祉司の数では対応できない」という悲鳴のような言葉で、今回の法案はその現場の声をそのまま法案としてまとめたものです。
もちろん、今回の法案による対策だけでは不十分でより整備と充実を図らなければなりませんが、結愛ちゃんの事件を受け、まず“一歩”を直ちに踏み出すことを優先しました。

ちなみに、野党が提出した議員立法を実際に国会で審議するか否かは、与党が決めます。
しかし、児童福祉司の大幅増員は与党も賛同していますので、与党にも理解して頂き、この法案が国会ですみやかに審議され、多少修正しても構いませんので、与野党合意で成立することを祈ります。
児童虐待防止法案は、与党も審議拒否しないと思うのです。
この法案を成立させ、虐待死の再発が防げるように頑張ります。
『児童虐待防止改正法案』を衆議院事務総長に提出した際、ふるまわれた氷入りの煎茶に天井のシャンデリアが反射。『悲惨な虐待事件がありましたから与党と協議し法案が成立したらよいですね』と事務総長から異例の踏み込んだお言葉も頂きました。