2015.12.20
貧困に苦しむ高校生や大学生の切実な話
子ども貧困対策センター「あすのば」の第1回集会に参加し、貧困に苦しむ高校生や大学生の切実な話をお聞きしました。
二人以上子どもがいる低所得のひとり親家庭への児童扶養手当の引き上げが24日に決まります。
私も安倍総理に国会質問で要望(2月24日)したことなので、一歩前進ですが、セットで要望した児童扶養手当の二十歳までへの延長の実現のメドが立っていないのは大問題です。
なぜなら、このままでは低所得のひとり親家庭の6割を占める一人っ子家庭の手当は引き上げられず、恩恵はゼロだからです。
児童扶養手当や遺族年金を二十歳まで延長すれば、一人っ子家庭にも恩恵があり、専門学校や大学に進学しやすくなります。
おまけに「不正受給対策強化」の名目で扶養手当の支給要件の厳格化も検討中で、万一、そうなれば一人っ子の貧困家庭にとっては、扶養手当が今より受給しにくくなる改悪になります。
実際、生活保護の受給の厳格化が行き過ぎたケースでは、生活保護の申請を却下された親子が無理心中するという痛ましい事件が相次いでいます。
不正受給は厳しく取り締まるべきですが、真に扶養手当を必要とする子どもが、手当を受けられず、進学を断念したり、学校を中退したり、最悪、親子心中になることは絶対に避けねばなりません。
扶養手当は貧困家庭の子どもたちの命綱です。
人生がかかっています。
不正受給対策という名目で、扶養手当の予算のカットを目指すことは、子ども貧困対策に逆行します。
東京まで駆け付けて下さった、田中美貴子京都府議も、「子ども貧困対策」がライフワークです。