2015.9.2
労基法改正は、「残業代ゼロ法」であり、「脱時間給法」と呼ぶのは誤解を招きます
今朝の日経1面「脱時間給法の成立断念。安保法案を優先。政府、与党」の記事。
ただ、残業代ゼロ法(脱時間給法)を、この国会9月に審議入りし、臨時国会で成立を目指す、という政府の方針は不変です。
ブラックバイトの問題でも、残業代の不払いが大問題になっている中で、逆に、残業代の不払いを合法化し、ブラック企業を応援する残業代ゼロ法を強行するのは論外です。
それにしても、この労基法改正は、残業代ゼロ法であり、脱時間給法と呼ぶのは誤解を招きます。
なぜなら、脱時間給と言えば、能力給になり、頑張れば賃金が上がるかのような印象を与えますが、そんなことはありません。残業代が出なくなるだけで、頑張れば賃金が上がるような法改正の内容は一切含まれていないからです。