2014.11.19
危険ドラッグ禁止法が全会一致で成立
~危険ドラッグ運転の被害者のご遺族の思いを受けて~ 先ほど、議員立法の危険ドラッグ禁止法が参議院本会議で成立しました。この法律により危険ドラッグ規制は大幅に強化されます。 成立の瞬間をインターネットでご覧いただけます。 10時26分過ぎに採決されました。 http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
|
解散が決まり、慌ただしい国会ですが、私が7月以来、懸命に取り組んできた、議員立法である危険ドラッグ禁止法が、本日の参議院本会議で、全会一致をもって可決され、成立しました。今後、12月中旬に施行される見込みです。 大きな改正点は3点。 1.これまでは、危険ドラッグ店の立入調査で発見した違法の疑いのある危険ドラッグについては、その店舗のみについてしか販売禁止命令の対象にできませんでしたが、この法律により、全国の店舗、インターネット販売について、同時に一斉に販売を禁止することができるようになり、取り締まりが大幅に迅速化、強化されます。 2.今までの法律ではインターネット販売の取り締まりが困難でしたが、今回の法改正により、インターネット販売の取り締まりも強化すると共に、危険ドラッグの違法広告を行政がプロバイダに削除要請することができるようにしやすくするなど、取り締まりが強化されます。 3.今までは、海外から輸入される危険ドラッグを税関で止めることが困難でしたが、今後は、疑わしい物品も幅広くストップさせることができます。 この法律で、危険ドラッグ撲滅に一歩近づくことができましたが、まだまだスタートであり、新たな抜け道を考えてくるであろう危険ドラッグ業者との戦いは続きます。これからもしっかり監視、対応して参ります。そのためにも、今回の解散、総選挙で、私は議席を死守したいと思います。 私は政治家の本分は議員立法にあると信じています。役所が作成した政府提出の法案を審議するだけでは、国会議員は、立法府として責任を果たしたことにはなりません。国民の命を守る議員立法を作成し、成立させることが、国会議員の本分です。 今回の危険ドラッグ禁止法も7月の時点では、政府は「今の法律の枠内での取締り強化に全力で取り組む」という答弁を繰り返し、法改正の必要性を強く否定していました。しかし、私や維新の井坂信彦議員、みんなの党の中島克仁議員が中心になって、何度も現地調査を行い、また、危険ドラッグ運転によりお子さんの命を奪われたご遺族の方々の悲痛な叫びを聞き、法改正の必要性を訴え続けた結果、危険ドラッグ禁止法が今日、成立しました。 当初は、他党の議員から「危険ドラッグのようなややこしい問題は、山井さん、国会でとりあげないほうがいいよ。暴力団や中国マフィアがかかわってるらしいよ」とブレーキをかけられたこともありました。 しかし、危険ドラッグが野放しになり、連日、事故が報道され、また、危険ドラッグ運転により、何の罪もないお子さんの命が奪われる現状を放置して良いはずがありません。国民の命を政治家が守らずして、誰が守るのですか。 悪徳な危険ドラッグ業者は、今回の危険ドラッグ禁止法の抜け道を考え、危険ドラッグを売り続けるかもしれません。しかし、これは危険ドラッグ業者と国会との戦争です。国民の命を守るためには、決して負けられない戦いです。
最後になりますが、危険ドラッグ吸引の暴走運転に衝突され、今年1月に香川県でお亡くなりになられた実久ちゃん(11歳)、同じく長野県で5月にお亡くなりになられた育也さん(25歳)のご冥福を心よりお祈り申し上げます。 |