2022.10.12
統一教会の被害
統一教会に妻が1億円献金、家庭崩壊。
息子さんは焼身自殺。
『息子の命は、地球より重い。息子のように、命を落とす、統一教会の被害者を、これ以上、出したくない』と、父親である橋田達夫さん。
先日、高知県へ出向き、橋田さんのご自宅で4時間、お話を聞き、息子さんのお墓を拝ませて頂きました。
お母さんが統一教会に入信し、多額の献金する中、家庭は不仲になり、当時、中学生であった息子さんは、不登校になりました。
『所有している田んぼに悪霊がついているから、息子の体調が悪くなっている』と、お母さんは、夫の大反対を押し切り、田んぼを1,000万円で売却し、全額を献金。その他、献金総額は、1億円。
その後、夫婦は離婚。2年前に、息子さんは、焼身自殺をされました。
橋田さんは、『統一教会にさえ、妻が入信しなければ、息子は死ななかった。幸せな家庭が続けられたのに』『困ってる人を助けるのが宗教なのに、統一教会により、家庭が壊れました』と、涙ながらに話されました。
『何とか、奥様を統一教会から脱会させることはできなかったのですか?』と聞きました。
『30年間ずっと説得しましたが、無理でした。脱会したら、家族が地獄に落ちる、という教えなので、妻は、家族のために信仰しているつもりなのです。普通の幸せな家庭を守りたかった』と、橋田さん。
『顔も名前も出して、テレビの取材に応じて訴えるのは、大変なこと。日本で、顔も実名も出して、統一教会の被害を、訴えておられるのは、橋田さんだけです』と、私が言うと、
橋田さんは、『私も先週、初めて、顔と名前を出しました。やはり、統一教会に過去の献金の返金、補償を求めるには、顔と名前を出して、訴えるしかないと思ったのです。全国で泣き寝入りしている被害者に、統一教会から返金がされるようになってほしい!』と、おっしゃいました。
統一教会側は、『橋田さんの話を聞き、必要であれば、献金の返金にも応じたい』と、記者会見で発言しましたが、1週間経っても統一教会から連絡はありません。
『岸田首相も被害者救済に全力で取り組む、と、言ってます。自民党も救済に取り組むと言ってます。政府を批判するのではなく、与野党、政府とも協力し、献金の返金など、被害者の救済に取り組みます』と、私は橋田さんに言いました。
統一教会の信者は、全国に数万人。もちろん、家庭円満な方もおられますが、橋田さんや、山上容疑者のように、家庭が崩壊し、ご家族が自殺されているケースも多数あり、いま全国で、多くの家族や二世の被害者から、統一教会を取り締まり、被害者を救済して欲しい!との悲鳴があがっています。
私は次の3点を、政府、与党とも協力し、この臨時国会で実現したい。
1番目→統一教会の高額献金を規制する議員立法を国会提出し、政府や与党による修正や賛同を得て、成立させたい。
2番目→違法な高額献金や霊感商法により、過去30年間、民事事件で28件、刑事事件で11件、違法判決を受け、家庭崩壊や破産、自殺者が続出している統一教会は、解散請求をし、宗教法人の資格は取り消し、少なくとも税制の優遇などはやめるべき。
宗教法人でなくなっても、宗教団体として、信仰活動は続けることができますので、解散請求は、信教の自由の侵害にはなりません。
3番目→多額の献金により、被害者の家庭は、借金を背負ったり、無年金になったり、生活保護を受けたり、生活に困っておられます。
統一教会は、献金の返金のみならず、献金により、困窮している家庭、家庭崩壊した家庭に対し、献金の返金のみならず、補償をすべき。
長年、政府は、この統一教会の被害を見逃し、被害者を増やしたのですから、統一教会のみならず、政府にも被害者救済の重い責任があります。
統一教会の被害がここまで拡大したのは、政治の怠慢、人災です。
この3点、臨時国会中、年内の実現を、私たちは、岸田首相に、国会質問を通じて、求めていきます。
岸田首相も、必ず、私たちと同じ思いで、被害者の救済に取り組んで下さると期待します。