2022.3.14
だまして『AV出演強要』の実例
ご注意ください。被害が急増!
『高収入のアルバイト』『パーツモデルの撮影』『モデルサイトでの個人撮影』『コスプレサイトの面接』『グラビア撮影』
若い女性が、親に相談せずに契約し、被害を受けるケースが多発しています。
性暴力被害相談センターNPO法人『ぱっぷす』の啓発パンフレットをご覧下さい。
このような被害が、4月から、更に増えかねません。
4月から成人年齢が、20才から18才に引き下げられるからです。
AV出演契約が、18才で、今まで以上に契約しやすくなり、低年齢や女子高生のAV被害が急増しかねません。
以下は、『ぱっぷす』が発信した切実なメッセージです。
『ぱっぷす』からの強い要望を受け、18,19才や女子高生をAV被害や性暴力から守る法律を早急に検討しています。
『3月現在未成年者の飲酒、喫煙は法律により禁止。で、4月以降、高校生でも18歳になれば飲酒、喫煙できるか?できません!』
法律の方を改正。成人だけど18歳、19歳は禁止。
『18歳の女子高生が被写体のAV制作はできるか?できます!』
18歳は成人女性だから(怒!)18歳の女子高生を守る法律なし!
AV被害の相談は、543件(過去7年)
『17,18才の200万人の女性を守って下さい!4月から18,19才で AV(アダルトビデオ)に契約されられ、出演強要される女性が急増しかねません!』と、切実な要望を、性暴力被害の相談に乗るNPO『ぱっぷす』の方々から受けました。
4月からの民法改正で、 成人年齢が18才になり、18才でもAV出演契約がしやすくなります。そのため、今までは、20才以上の被害が多かったAV出演強要(巧妙に騙されて、不本意にAVに出演させられる)が、18才、19才の女性(約200万人)に危険が拡大します。
『AV出演契約を結ばなければ、良いではないですか?』との私の質問に、『ぱっぷす』の方々は、次のように説明をされました。
『実際のAV出演につながる入口は、ごく普通の女性向け求人サイト『女性が紹介する安心できるアルバイト』『パーツモデル、グッズモニター、食事レポーター』です。
しかし、面接に行くと、 AVとは言わずに、言葉たくみに、写真を撮られ、身分証明書をコピーされ、『アルバイトの登録用』などと、言われ、契約書にサインさせられるケースがあります。
契約書にサインしたら、最初は、普通のアルバイトですが、次第に高収入のAVに誘導し、『契約を破棄したら、損害賠償が必要』など、圧力をかけ、AV出演を強要される被害が増えています。
コロナ禍でバイトが無く、生活に苦しむ女子学生が『高収入のアルバイト』との言葉で、騙される被害も増えています』
私が、『AVは嫌です、と、契約を断ったり、破棄できないのですか?』と聞くと、『ぱっぷす』の方々は、
『契約させる方は、プロですから、巧妙に、AVとは言わずに、契約書にサインさせるケースがあります。
また、4月から18才の女性の被害者が急増する理由は、今までは、18,19才には、『未成年取り消し権』があり、親の同意なく AV出演契約をしても、また、撮影されてしまった後でも、「契約取り消し」が可能で、救済できました。未成年が親の同意なく結んだ契約は、取り消せるのです。
しかし、4月から成人年齢が18才に下がるため、『未成年取り消し権』が無くなり、18,19才でも AV出演契約を一度、結ぶと取り消しがますます困難になります』との説明です。
そのため、『4月からもAV契約についても、今まで通りに、18,19才の未成年取り消し権を維持して、救ってほしい。そのためには、法律改正が必要なので、至急、議員立法を作成し、超党派で成立させて欲しい』との要望を受けました。
確かに、お酒やギャンブルなどは、今回の民法改正から除外され、引き続き、20才以上になっています。さらに、カードローンやマルチ商法の契約で、18.19才のトラブルや被害が増えるのではないか、との不安の話は聞いたことがありました。
しかし、『AV出演が18才から契約しやすくなる』とは、私も知りませんでした。
『ぱっぷす』の方々によれば、『今までは、未成年取り消し権があったため、事実上、AV出演は、20歳以上でした。しかし、4月から18才で AV契約し、出演するケースが急増するでしょう。AV制作会社は、すでに準備に入っています。さらに、18才で AV契約させるため、その予備軍として、17才や女子高生もターゲットになり、イメージモデルの女子高生のアルバイト募集が増えます。そして、囲い込みをした上で、18才の誕生日がきたら、 AV契約書にサインさせる、というやり方です』
つまり、今回の民法改正は、18.19才だけでなく、女子高生全体への性暴力被害の拡大にもつながりかねません。
恥ずかしながら、私も含め、他の政党の国会議員も、今になり、今回の民法改正の大きな欠陥に気付き、何とか問題を未然に防がねば!との危機感、問題意識を共有し、国会でも問題になっています。詳しくは、以下のブログをお読み下さい。
子ども家庭庁法案も来月、国会で、審議されますが、18,19才、そして、女子高生を性暴力、AV被害から守るために党派を超えて、頑張ります。
このようなAV被害の相談は、『ぱっぷす』に対し、今まで543件ありました。これは、氷山の一角で、数千人の被害者がいる可能性があり、さらに、4月以降、急増する危険性があります。
AV出演強要は、違法で取り消し可能なケースも多々あります。しかし、『親にバラす』『契約破棄は、損害賠償を請求する』などと、圧力をかけられて、女性が泣き寝入りするケースが多いです。
私も、ホームページへの投稿は悩みましたが、これだけの危機が目の前に迫っている以上、書かせて頂きました。不快な思いをされた方もおられると思います。申し訳ありません。お許し下さい。