2021.3.31
ワクチン接種の同意手続きは明確化すべき
朝、お抹茶を点てて、心を浄めました。
大阪でコロナ感染者が急増し、京都の感染リスクも高まっています。
大阪は、まん延防止措置を実施する予定ですが、まん延防止措置はどれだけ効果があるのか。
コロナが長引く中、商店、中小企業、生活困窮者へは、経済的支援が早急に必要です。
本日3/31の衆議院厚生労働委員会で、感染拡大の第4波とまん延防止等重点措置の実施、認知症の高齢者の方へのワクチン接種の問題などについて、田村厚生労働大臣や尾身新型コロナ分科会長に質問しました。
以下、質疑要旨です。
○感染拡大防止のため迅速な決断が必要。ワクチン接種の同意手続きは明確化すべき-田村厚労大臣、尾身座長と議論
山井
「大阪府の状況が深刻だが、まん延防止等重点措置(まん防)を実施すべきと思うか」
尾身会長
「大阪府の感染のレベルはステップ4に近付きつつある。変異株の割合も多く、医療のひっ迫が進行している。また、10歳代を含めた会食が拡大しており、時短の強化や府民への行動変容の協力要請も必要。まん防を実施するにしても、何のために、何をするかを考えて行う必要がある」
山井
「まん防の適用については知事の要請を尊重すると政府は発言している。断る可能性はあるか」
尾身会長
「私の方では諮問委員会で見解を述べさせて頂く」
山井
「前回の緊急事態宣言では、大阪府は1週間早く解除した。この前倒し解除は、今回の感染拡大に影響しているか」
尾身会長
「新型コロナウイルスをゼロにはできない。解除すれば感染拡大するというのが核心だ。解除の時期を議論するより、リバウンドの予兆を探知して、対策を時機を逸することなく打つことがより重要だ」
山井
「まん防の効果あるのか。緊急事態宣言とレベルが違うのではないか。時短を早める可能性はあるか」
尾身会長
「現在は、感染状況の変化、クラスターの多様化に対応すべきだ。まん防では、感染源に近いところに集中して対策を打つことが求められている」
山井
「これまでの感染の拡大の波では、始まりベースが高いと、波が高くなっている。第4波は、第3波より大きくなる可能性はあるか」
尾身会長
「都市部と地方部で様相は異なる。また、変異株は感染力が高まっていると考えている。これらを十分考慮しなければならない。波が大きくならない努力が必要」
山井
「意思表示ができない認知症の高齢者へのワクチン接種はできるのか」
田村大臣
「前提として、どのよう場合でも本人の意思を確認しないで接種はできない。現場では、本人の身近な方が本人の意図をくみ取って接種している。医療でも同様だ」
山井
「その答弁では、意思表示をくみ取れない人には接種できないということになるのではないか。意思表示できない場合は、家族同意でも接種可能にすべきではないか。そうした取り扱いをQ&Aで明示して頂けないか」
田村大臣
「本人の同意なくして医療行為はやれないことが前提。そのなかで現場で工夫しているのが現状。認知症の方の意思はわからないとの指摘だが、日々の生活の中でくみ取って頂いていると考えられるのではないか」
山井
「現場からの『同意の取り方があいまいでは接種できない』という声に基づいて発言している。現場は混乱してしまうので、前向きに検討して頂きたい」