2018.11.8
外国人技能実習生の切実な声
テレビカメラも入ったマスコミオープンの野党ヒアリングで、18人のカンボジア、モンゴル、中国、ベトナムの技能実習生から切実な話を聞きました。
「建設作業と聞いていたのに、騙されて、福島原発の除染作業をさせられた」
「指を切断する大ケガをしたら、治療も受けさせてもらえず、すぐに帰国しろと言われた」
「残業は時給300円で、毎晩10時まで仕事」
「休日が月に1日しかない」
「パワハラにより自殺未遂に追い込まれた」
「転職できない」「日本語が十分に話せない」「休日が欲しい、残業代が欲しい」と苦情を言えば、強制的に帰国させられるなど、一部では劣悪な処遇です。
政府は外国人労働者の拡大を目指しています。
この現状を改善しないまま、受け入れを拡大するのは危険です。
残念ながら、今の外国人の技能実習制度(25万人)は、一部では『奴隷労働』とさえ言われ、年に7000人も失踪し、行方不明です。
日本の大部分の外国人労働者は、健全な環境で働いていると信じたいですが、受け入れ拡大する以上は、今までのような『安上がりの労働力』としてではなく、仲良く共に働き、生活する隣人として受け入れるべきです。
ヒアリングで一番ショックだったのは、『休日が月に1日しかなく、縫製工場で働いて、身体を壊しました。日本が好きで日本に来たのに、日本が嫌いになりました』というベトナム人女性の言葉でした。
日本を好きになってもらいたいのに残念過ぎます。
ヒアリングの後、18人の実習生の方々を国会の出口までお見送りし、自動販売機で缶コーヒーを買ってお渡ししました。
『温かくて美味しい』と喜んで下さり、『また、会いましょう』と握手して下さる方もおられました。
実習生の方々の笑顔を最後に見ることができ、少しほっとしました。
外国人実習生から聴取=いじめでうつ病、除染労働も-新在留資格 >> 時事ドットコムニュース