いよいよ1日20日に通常国会が始まりました。6月18日までの150日間の会期。
簡単にこの国会の抱負を書きます。
まず第1に今年を景気回復の年とすること。そのためにも公約違反である定率減税の廃止などは許せません。
次に、厚生労働委員会の最大の法案は、医療制度改革法案ですから、「命を守る」ため、患者さんやご家族、医療現場の方々に喜んでもらえる医療制度改革をしたい。 「命を守る政治」 「患者さんという弱い立場の方々の声と気持ちをしっかり代弁する政治」を行いたいと思います。
第3は、「格差是正」
日本社会は二極化し、格差が急速に広がっています。その格差を縮めるのが政治の責任です。格差を急拡大させている小泉改革にブレーキをかけます。
具体的には、正社員と非正規社員の格差が大きすぎます。その格差を減らし、望めば正社員になれる社会を目指します。
ただし、これは根本的には非正社員に厳しい年金制度に問題があるので、やはり、年金制度の抜本改革が急務です。
格差拡大にブレーキをかけるために、今まで以上に、障害者、患者さん、介護を必要とする高齢者、子どもたち、非正規雇用に苦しむ方々などの声なき声を国会に届けます。
他にもやりたいことは山ほどありますが、一言で言えば、小泉首相の「行革国会」に対して、民主党は「安全・安心」国会を目指します。
それにしてもホリエモンは困ったものです。粉飾決算、偽装決算と言われていますが、そのような人物を候補者にかついで「小泉ブーム」「刺客騒動」で議席を増やした自民党こそ、「粉飾議席」です。
竹中大臣も武部幹事長もホリエモンの選挙応援に行きました。
当時の民主党の岡田代表は、ホリエモンと衆議院の解散直後に会いましたが、「民主党の理念には合わない」と判断し、出馬要請はしませんでした。
この両党の違いは大きいです。
とにかく、この150日の国会で、医療制度改革をはじめ精一杯議論をし、おこがましい言い方ですが、医療を向上させ、少しでも患者さんの命を救いたい、いや救うお手伝いをしたいと思います。
さらに、「負け組」と言われる弱い立場の方々の代弁者として、全力で働きます。
先日、耐震偽装問題の証人喚問がテレビで生放送されました。そして、自民党議員と民主党議員の質問のパワーの違い、必死さの違い、何から何まで議員の力は民主党のほうが大きく勝っていることが明らかになったと思います。
私の地元は京都南部の14市町村ですが、今日はそのうち4つの自治体の新年会。そして、今年初の街頭演説。さらに、新年のあいさつ回りを行いました。
街頭演説では、今年を景気回復とデフレ不況脱却の年にすること。 そして、「勝ち組」「負け組」の二極化が急速に進む日本で、格差が拡大することにブレーキをかけることが必要であること。 さらに、国民健康保険(国保)で無保険者が30万人を越え、また、小児救急も危機的な状況に陥っている状況で、患者や国民のプラスになる医療制度改革が必要であることなどを訴えました。
「自己責任」、「自助努力」も確かに大事ですが、私はあまり好きではありません。一歩間違えば、これらの言葉は、「他人のことは知らない」「そばで困っている人がいても知らん顔。俺には関係ない」ということになりかねません。 「人」という字の成り立ちは「支えあい(2本の棒がお互いに支えあって人という字になります)」です。
「他人のことは知らない」という「他人(ひと)は他人(ひと)」という風潮にが広がることを防ぎ、「困ったときはお互い様」「情けは人のためならず(*)」「次はわが身」という連帯精神で、助け合いの社会をつくることを目指して、今年も昨年以上にパワー全開で働きます。
*(事務所注) この諺を 「困難に直面している人に情けをかけるのは、その人が試練を乗り越える機会を奪ってしまい、その人のためにならない(から、困っている人がいても助けないほうがよい)」というような意味だと誤解されている方がいます(そう思っている人の方が多いかもしれません)が、ここでは本来の意味(他人を助けることは、回りまわって、自分を助けることになる)で使われていますので、ご注意ください。
その後、経済団体の賀詞交歓会。 景気は上向きつつありますが、一方では、社会の二極化は急速に進みつつあります。民主党の前原代表も昨日の記者会見で、「小泉改革は、弱者切捨て。社会の二極化を急速に進めている」と語っています。
続いて、自治体の賀詞交歓会や民主党の自治体議員さんとの懇談会。 地元の市長さんとの懇談。新年の挨拶まわり。 医療関係者と医療制度改革について意見交換。
その一方では、地元で小学生の行方不明事件が起こりました。 無事発見され、事件でもなく、ほっとしましたが、「またか?」と、地域に緊張が走りました。子どもの安全・安心対策は、今年の最重要課題です。
さらに、地元で放火事件が起こりました。 毎日、いろんなニュースが飛び込むたびに、緊張が走ります。 このような物騒な事件が増え、ますます政治の責任は重大になります。
今年1年が災害や事故のない、幸せな一年になるように。
今日は、私の44回目の誕生日。また、年をとってしまいましたが、父から「『厄年(やくどし)』が終わって、良かったなあ」というお祝いの電話をもらいました。
格差が少ない社会、誰しも平等なチャンスのある、機会が平等な社会、安心して暮らせる日本にするために、今年も頑張ります。