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障害者自立支援法案に対する責任の所在(メルマガ666号、667号を元に作成)

これまでも主にメールマガジンで書いてきた障害者自立支援法案について動きがありましたので、報告します。
 まず、22日(水)に、民主党の次の内閣は、障害者自立支援法案の修正についての与野党協議を打ち切る方針を決めました

2005年06月22日
【次の内閣】障害者自立支援法案の修正協議打ち切りを決定

 民主党『次の内閣』は22日午後、国会内で閣議を開催し、「障害者自立支援法案」の修正協議について対応を決定した。横路孝弘ネクスト厚生労働大臣が、与党や厚生労働省との協議経過を報告。
 民主党は、党としては原案反対であるが、定率負担導入の凍結など9項目について、与党側に法案の修正協議を申し入れるとともに、厚生労働省と政省令事項について協議を重ねてきた。22日に与党側から示された回答には、法案修正には応じられないが、協議は続けたいなどとあり、修正協議の継続の可否をめぐり、各ネクスト大臣からは、
「内容的には極めて不十分だが、たくさんの政省令事項の一つひとつが障害者の命・生活に関わることであり、協議は続けるべき」
「期限を設定した以上は、引き伸ばす戦術に応じるべきではない」
などと活発な発言が相次いだ。閣議としては、ゼロ回答を受けて与党との修正協議は断念すること、ただし、無責任に放置はせず、政省令事項という不透明な部分を厚生労働省へきちんと確認するなど、国会審議その他の場を通じて、不安が解消されるような状況づくりに努力を続けるべきことを確認した。以上

 これに対して、23日(木)に自民党と公明党は記者会見を開いて、「障害者自立支援法案に関する声明」を発表しました。(自民党のウェブサイトでは該当する記事が見つけられませんでした。また、自民、公明両党のウェブサイトを見てみましたが、声明の全文を見つけることができませんでした。[山井事務所ウェブサイト担当]) その声明文の最後の5行を紹介します。

 (前略)
 支援法案は、今後の障害者に対する支援体制を整備する重要な法案である。かかる事態を踏まえ、与党は、断固として支援法案の成立を期すとともに、引き続き関係者の声に真剣に耳を傾け、それに応え、よりよい制度の構築に最善の努力を尽くし、政権政党としての責任を果たす決意である。民主党においても、修正協議打ち切りの決定を即刻撤回し、与党との協議を継続すべきである。

 この、言いがかりとしか思えない与党からの非難に対して、民主党の仙谷政調会長が談話を発表しました。

2005年06月24日  【談話】「障害者自立支援法案」について 民主党政策調査会長 仙谷 由人

○異例の「与党修正協議継続要求」は、欠陥法案の証
 自由民主党と公明党は、6月23日記者会見を行い、民主党の「障害者自立支援法案」修正協議断念について、口を極めて「不誠実な協議申し入れ」と非難する声明を発表した。
 これは与野党の立場のすり替え、責任転嫁の外、何物でもない。与党自らが、同法案を障害当事者等の生活不安を増大させるものであり、「大修正」が必要と認識するなら、まずは自ら修正すべきは修正し、是正すべきを是正して、再提案をすべきである。法案のお粗末さに頬被りをして、それによって障害当事者等が被る被害を、我が党の責に帰そうとするなら、本末転倒である。

○「ゼロ回答」の上の継続要求は、単なる与党の「ポーズ」
 同法案の衆議院審議入りは4月26日であり、既に2ヶ月近くが経過している。また民主党の修正協議要求から与党回答までも2週間かかっている。その上で、与党は、民主党の求めた9項目の修正要求の骨格部分を含む大部分について「修正には応じられない」「法案修正の必要はない」「法案修正にはなじまない」と回答した。これで協議継続を求めるなら、それは与党が「ポーズとしての協議」の続行を唱えているにすぎない。

○「ポーズ」で国民を欺くことは許されない
 与党は年金合同会議においても「昨年の改正は画期的」と繰り返している。これは、同会議を継続する意味に大きな疑義を生じさせている。真の改革の意欲を持たないにもかかわらず、政局的な理由でみせかけの「ポーズ」としての「協議」を唱える与党の態度は、国民を愚弄するものである。本法案についても、与党の「協議継続」の真意が、都議選の争点ぼかしにあることは明らかである。障害当事者等を踏みにじるような、この与党の姿勢を、民主党は断じて許すことは出来ない。

○「欠陥法案」提出について、関係者に陳謝すべき
 仮に与党が真に障害当事者等の生活を懸念し、法案の修正が必要と考えるのであれば、まずは欠陥法案を提出したことについて関係者に対して陳謝し、その上で民主党に対して、誠意ある修正提案を行うべきである。

以 上


 この法案が不十分であり、修正協議が必要と与党が考えるならば、まずは民主党に言うのではなく、与党自らが政権政党の責任において、この自立支援法案を修正し、「この法案なら問題ありません」と胸を張れる法案に作り直した上で、民主党に対して、「審議しよう」と呼びかけるのが筋です。

 自分たちが勝手にできの悪い法案をつくっておいて、その法案の修正に民主党が協力しないのはけしからん、という前に、まず、修正の必要がないと自分たちが確信する法案に作り変え、障害者団体や民主党に提示するのが与党の責任です。

 ある与党の議員から、
 「このままの支援法案じゃ、とてもじゃないけど問題が多くて通せない
  ので、修正協議に応じてほしい。与党がつくった法案に与党だけで
  修正を加えることはカッコ悪くてできないから、民主党の力を借りたい」
 と言われました。
 私は、
 「それはおかしい。そんな欠陥法案を出すのでなく、まず、自分たちが
  責任を持てる法案を出して下さいよ」
 と言いました。

 自分たちができの悪い法案をつくった責任を棚に上げ、それが改善できない理由を民主党に押し付けるのはとんでもない言いがかりです。

Posted at 2005年06月24日 12:35 | TrackBack
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Comments

あなた方が自民党より、障害者のことを本当に考えているとは思いますが、「政権政党の責任で修正し、審議の呼びかけがあったら…」だとか「自分たちができの悪い法案をつくった責任を棚に上げ、それが改善できない理由を民主党に押し付ける…」だとか党のメンツなんて、障害当事者にはどうでもいいこと!そんなことしているからとんでもない法案が成立してしまうんだ!!もっとちゃんと話し合ってくださいよ。ホントに死ぬ人出てくるよ、冗談抜きに。誰が責任持ってくれるの!
もっと障害もつ人たちの生活を、家族の話を、サポートするということを、見て聞いて体験してください。
民主党頑張れ!

Posted by: N.M at 2005年07月13日 16:55

N.M さんへ

>とんでもない法案が成立してしまうんだ!!

自民党と公明党が賛成しているのですから、野党が何をしても通ります。他に責任転嫁するのはおやめください。

それより「とんでもない法案」だとお考えなら、この法案を通せと言っているあちこちの障害者団体にも、ぜひそうおっしゃってください。

>ホントに死ぬ人出てくるよ、冗談抜きに。誰が責任持ってくれるの!

死ぬ人が出るのは有り得ます。が、責任を取るのは、法案を作った厚生労働省や、それを通した自民党や公明党だと思いますが。

Posted by: ある家族 at 2005年07月14日 16:05
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