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 メルマガ605号(2004/11/25)より抜粋編集

 ここ10数年、私は福祉にかかわってきた。その中で、自らの反省も込めて言うならば、日本人の大きな問題点は、高齢者福祉は自分や家族の問題として比較的熱心に考えるが、障害者福祉は他人事としか考えない。
 この障害者差別とも言えるギャップを何とかしたい。
 日本の障害者福祉は、高齢者福祉よりも10年、20年遅れている。
 一例をあげるなら、東京の障害児が、施設がないからという理由で、北海道の施設に入所しているケースもある。21世紀にこんなことが許されていいのか!

 介護保険の被保険者・受給者を拡大することによって、若者も介護保険料を支払う代わりに、ゼロ歳の障害児からお年寄りまで全年齢が介護サービスを介護保険によって、利用できるようにする。
 ホームヘルパーさんも可能であれば、お年寄りのみならず、障害者・児のホームヘルプを行う。地域のそこらじゅうに増えた介護保険の事業所が、お年寄りのサービスのみならず、障害者・児のサービスも行うようにする。

 このような夢が実現すれば、お年寄りのみならず、障害者も住み慣れた地域に暮らせる社会が実現できる。

 道のりはまだまだ長い。
 「障害者福祉に力を入れても、票にはならんからなあ・・」。
 今日議論した多くの議員から言われた言葉である。
 しかし、助け合いにより、共生の社会をつくる。その夢に向かって、邁進したい。

 なお、11月24日。無事、衆議院内閣委員会で発達障害者支援法案が可決された。ほっと一息。
 しかし、自閉症児や学習障害児が暮らしやすい社会をつくるためには、まだまだ第一歩に過ぎない。

 仙谷政調会長は、「山井は、『シングルイシュー突撃型』だからなあ」と笑っておられた。なるほど。オールラウンドでなく、特定の福祉関係の法案だけに熱くなる、という意味であろう。ともかく、頑張りたい。

Posted at 2004年11月30日 15:14 | TrackBack
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