4日は朝9時から夕方5時ごろまで、衆議院厚生労働委員会で民主党が提出した 「年金改革法廃止法案」の審議でした。
結論としては、否決されました。
ただ、与党から民主党へは、「批判のための批判」という感じの質問が多く、このままでは、与党はいつまで経っても年金の抜本改革に取り組む姿勢がないようです。
昨日も与党からは、民主党に対して「年金の三党合意に基づき、与野党年金協議会を開こう」と呼びかけがありました。しかし、民主党は年金の抜本改革案をまとめていますが、自民党や公明党は、まだ党内で年金の抜本改革案をまとめていません。
そのため、今いくら与野党協議をしても、単なる抜本改革の先送りの口実にしかなりません。
「改革ができない与党」「改革の政党の民主党」という落差を私は感じます。
今日、地元から国会見学の小学生とご両親が来られました。
お母さんがおっしゃるには、「もっとしっかり宿題をしなさい」などと子どもさんに叱っても、小学校4年生のお子さんが、「人生いろいろ、学校もいろいろ。そんな簡単にいかない」と言って、言うことを聞いてくれないと嘆いておられました。
小学生にまで「人生いろいろ」という安易な言い訳が広がっていることに苦笑しました。
また、今日の審議では、同僚の中根康浩議員が、社会保険料の疑惑などを追及し、馬淵澄夫議員が、日本歯科医師政治連盟のヤミ献金疑惑を追及しました。
1億円の小切手を受け取っても「記憶にない」と言ってすまそうとする自民党の相変わらずの金権体質を痛感しました。
8月5日(木)には、介護保険ワーキングチームを行い、厚生労働省の担当者から介護保険の見直し、障害者の支援費制度との統合についての議論の現状報告を聞きました。
この統合問題の議論については、9月以降に議論を再開し、年末までに結論を出すようです。
秋の臨時国会は9月末か10月上旬から12月上旬までと予想されます。
その中で、検討会の議論と平行して、各党でも議論が進むでしょう。 現時点では、自民党がやや慎重、公明党がやや前向きでしょうか?
また、秋の臨時国会では、無年金障害者救済法案、発達支援障害者支援法案、児童福祉法改正(児童虐待防止などを審議)などの法案が衆議院厚生労働委員では出てきます。
午後は衆議院本会議と理事懇談会。本会議では、坂口力厚生労働大臣の解任決議案の提出。与党が多数なので否決されました。
この解任決議案問題が、委員会に飛び火しました。
衆議院厚生労働委員会では来週火曜日8月10日に、国会の閉会中ですが、委員会を開き、一般質問をしようということに与野党で合意していました。
しかし、坂口大臣解任決議案を民主党に出されたことで、与党が態度を硬化。「来週の一般質疑はしない」と、与党の議員が騒ぎ出し、理事懇談会は紛糾しました。
私は、「そんな屁理屈をつけて審議を拒否するのは国民に対して恥ずかしい。夏休みを返上してでも、来週、審議をやろう」と与党議員に呼びかけましたが、決着はつかず、結論は6日に持ち越しました。