厚生労働省に要介護認定にかかるコストについて問合せしましたところ、以下のような答えが返ってきました。
要介護認定にかかるコストは国全体で少なくとも610億円以上かかっています。認定1件あたりの単価は11,800円です。
介護保険事務費交付金として国が平成15年度予算で約305億円、市町村負担分を合わせると、その2倍の額になることをもとに算出。例えば、認定調査を外部委託する自治体に対してこの交付金が下りるため、認定調査を市町村独自にされているところなどの費用はこの610億円に含まれておりません。(305億円、11,800円の内訳は別途資料に記載)
こんな悔しいこと、こんな情けないことはありません。
厚生労働省が出生率1.29(2003年)の事実を5月24日には把握していながら、年金改革法案の強行採決までその事実を隠していたのです。
民主党の山本孝史議員が、2003年の出生率を明らかにするように6月3日に厚生労働委員会で質問したにもかかわらず、厚生労働省は「まだ数値はわからない」とウソの答弁をしました。
しかし、今日の質問主意書への答弁では、少なくとも5月24日1.29という数値を知っていたことが明らかになりました。つまり、年金法案採決の12日前にはわかっていたのです。
そして、この2003年の出生率1.29(史上最低)は、厚生労働省が今回の年金改革法案で予測した前提を大きく下回っており、この法案の「目玉」であった
「将来的にも現役時代の50%の年金給付を維持する」
ということはほぼ不可能なのです。
つまり、厚生労働省や与党は、この1.29が法案審議の際に明らかになれば、この年金法案がウソであり、実現不可能なことを約束していることがバレてしまい、法案がふっとぶことを恐れて、「1.29」を隠していたと言われても仕方ありません。
民主党の岡田代表は「厚生労働大臣の辞任に値する情報隠し」と言っていますが、その通りです。
私はこの3ヶ月間、必死で年金審議を行いました。 しかし、情報を隠し、ウソの前提に基づく法案審議を行っていたかと思うと、情けなく、悔しく、涙が出る思いです。
いくら私たち国会議員が必死に審議をしても、肝心のデータや情報を厚生労働省に隠されたら、審議は成り立たないのです。
私は国会議員になって、こんな情けない思いをしたことがありません。民主党の国会議員をだましたということは、国民をだましたということです。
ここ数ヶ月の年金審議で、私たち民主党は、「政府の出生率見通しが甘い過ぎる」とたびたび指摘してきました。
しかし、厚生労働省は、2050年までに1.39に戻ると楽観的な見通しを繰り返し答弁していました。
しかし、2003年の出生率が1.29であるとすれば、その予測は大幅に下方修正せねばなりません。
そうすれば、50%の給付の維持という年金改革法案の「目玉」は、ほぼ実現不可能なのです。
政府や与党は、国民に情報を隠し、いやウソの情報を流し実現不可能な法案を通した責任をどうとるのでしょうか?
おそらく「あとは野となれ、山となれ。先のことなんか知るか」ということでしょう。
いざそのときにはなったら、「予測が狂いました。こんなはずじゃなかったんですがねえ」と、しらばっくれるのでしょう。
こんな無責任なことが許されていいのでしょうか?不利はデータは法案成立まで隠す。こんなことが許されては、国会審議は成り立ちません。
さらに、私が信じられないのは、この問題で厚生労働省も厚生労働大臣も全く誰も責任をとろうとしないことです。
国会は、信頼関係の上に審議が成り立っています。しかし、厚生労働省との信頼関係は壊れました。
薬害エイズの資料隠しと同様です。 今後も私たち民主党議員は、厚生労働委員会で質疑をします。
そのたびに、「最新データは本当に隠してないんですか。本当ですか?」と、いちいち確認しないとダメなのでしょうか?そして、データや情報を隠しても、誰も責任をとらなくていいのでしょうか。
役所の都合の悪い資料は隠していいのでしょうか?
国民をだまして、でたらめな法案を通すことが許されるはずがありません。
「将来的にも現役時代の給付の50%を確保する」と約束した政府の年金改革案。
しかし、審議を通じて、モデル世帯(夫は40年間会社員、妻は専業主婦)というに限り、共働きでは40%前後の給付であることがわかりました。
さらに、審議を通じて、モデル世帯でも65歳時点だけであり、75歳になると40%程度の給付に落ちることが明らかになりました。そして、今回の1.29ショック。
これにより、50%の給付確保はどのような世帯でもほぼ不可能になりました。
「50%を給付する」というウソの約束をした法案を通して、それで済むのでしょうか?
言い換えれば、本当のデータを公表したら、廃案になってしまうようないい加減な年金改革法案をなぜ、政府は出してきたのか?
国会は「だましあい」と、よく言われます。しかし、これほど悪質で、罪深い「だまし」は知りません。
「もう一回、審議をやり直せ!」と叫びたい気持ちです。法案の前提が崩れたのです。
必死で審議したこの通常国会は何だったのか?
7月11日に最後のチャンスがあります。
年金法案は国会では強行採決されました。しかし、7月11日に国民の手で年金改革法を廃案にすることができます。
とうとう通常国会が終わりました。一言で言えば 年金不信増大国会です。
この半年かけて貴重な税金を使って国会で審議し、年金不信を増大させる法律を成立させただけです。
与党の暴走を私たちは止めることができませんでした 。しかし 国会での年金法案の採決は終わりましたが、本当の採決は7月11日 つまり 参議院選挙です。
年金を再び抜本改革するには、選挙で結果を出すしかありません 。
京都では私の親友である福山哲郎さんが二期目の挑戦です。年金審議の悔しさや怒りも込めてあと25日、全力で戦います。
なお今日は、最終日なので地元の道路整備のために、玉置一弥衆議院議員と共に国土交通省などを訪問、介護保険見直しについて厚生労働省の担当者と議論、山田啓二京都府知事と京都南部の課題について意見交換などと慌ただしく過ごしました
感動したのは西川きよしさん 。以前からお世話になっているので、お花を持って ご挨拶に行きましたところ、テレビ取材の最中だったのに話をしてくださいました。
西川さん曰く。「一隅を照らす」を座右の銘に18年国会で頑張ってきた。小泉首相には最後の質問で 、「強いものが中心でなく 弱いものの声をしっかり聞いてほしい」と言いたかった。年金制度も崩壊したら一番困るのは弱い立場の人々だ。と。
やはり、西川さんは心に響くことをおっしゃる。最敬礼してお部屋をあとにした。
これから私は、参議院選挙まで、ずっと京都南部にはりつく。
いまの危機的な国会(日本)の現状を精一杯 地域の方々に訴え、また、ご無沙汰している地域の方々の生の声をしっかり聞きながら選挙を戦いたい
山井が座長として取りまとめた、民主党「介護保険への提言」の案に対して、党のホームページでパブリックコメントを募集しております。
課題も多く、また相互に関係しておりますので、優先順位言葉足らずの点もあるかと思いますが、ごらんになって、コメントをお寄せいただければ幸いです。
今日4日は、朝から年金問題で紛糾
午後の衆議院本会議では私が10分間、厚生労働委員長の解任決議について演説。
与党の野次と怒号の中 480人の衆議院議員の前で 政府の年金法案のいい加減さを訴えました、
その後の採決では、民主党議員を自民党議員が突き飛ばすという事件が発生し、私が止めに入りました。
テレビニュースで私が自民党議員ともみあっている場面が放映されたようですが、それはこのシーンです。
今は午後10時、これから代議士会。
参議院本会議での年金法案採決は朝の4時くらいまでかかりそうで私たちも応援のため、参議院本会議を傍聴することになりそうです。
問題点が多々ある法案が、短い審議時間で強行採決されることはとんでもないことです。
明日は夕方、福山参議院議員の集会です。 一人でも多くの方々の参加をお待ちしています。
159-衆-本会議-38号 平成16年06月04日
○議長(河野洋平君) 山井和則君。
〔山井和則君登壇〕
○山井和則君 私は、ただいま議題となりました厚生労働委員長衛藤晟一君解任決議案に対して、民主党・無所属クラブを代表して、強く賛成の立場から討論を行います。(拍手)
去る四月二十八日、厚生労働委員長衛藤晟一君の指揮によって、国民年金法等改正案の強行採決が行われ、与党単独という異常な状態で可決されました。
この衛藤君の委員会運営は、国会の歴史のまさに汚点として、そして何よりも、国民生活を破壊、そしてだますものとして、長く将来にわたって語り継がれていくものと考えます。(拍手)
年金を生活の支えとして日々を送っている受給世代、そして、受給開始を目前として、みずからの年金がどうなるのか強い不安を感じている世代、そして、公的年金を全く信頼できないまま、保険料納付の意欲を持てない若年世代、それぞれの世代がそれぞれに、年金に対して不信や不安を感じています。
その不信、不安を全く顧みることもせず、与党の理事が指示するまま、そして機械的に採決を宣言する衛藤晟一君の声に、国民の負託を受け、国民の将来の生活に責任を負う国会の常任委員長としての自覚も誇りも全く感じることができませんでした。(拍手)
そもそも、今回の年金制度改正の政府案は、今後十四年間にわたる保険料の引き上げ、そして、二十年にわたる給付水準の引き下げを内容としています。従来の年金法改正と異なり、五年後に再び見直しはないわけであります。長期にわたる負担増、給付減を自動的に政府が行うことができるという、何と恐ろしい内容の法案であります。
このような過重な負担を国民に押しつけたとき、我が国の経済はどうなるのか、雇用は一体どうなるのか、これで年金制度の維持が果たして可能なのかという重要な課題について、より真剣な議論がこれからますます必要なわけであります。しかし、現段階に至っても、提案者である政府から、この年金保険料引き上げによるさまざまな経済への悪影響、雇用への悪影響について、何ら明確な説明はいまだにありません。(拍手)
衛藤君は、短い審議の中でこの事実を十分に承知していたはずであります。
そこで、与党の皆さんに改めて問います。
本当にこのような法案でよいのですか。皆さんが強引に進めている法案は、十四年間も続けて、毎年一兆円もの負担増を国民に押しつけるものであります。これで本当に経済がもつのか、これで本当に雇用がもつのか、一体どう考えているのですか。まさにリストラの推進法案じゃないですか。(拍手)このような法案を強引に成立させて、企業は負担に耐えられるんですか、サラリーマンの雇用は守られるんですか。
経済界はノーと言っております。労働界もノーと言っております。国民の七割以上もノーと言っております。(拍手)その声を全く無視して強行に成立させて、皆さんの地域経済は本当にもつのでしょうか。
衛藤君は九州ブロック選出の比例議員でありますが、九州も厳しい経済状況、雇用情勢にあるわけであります。地元の九州の方に、この法案を胸を張って説明できるのでしょうか。(拍手)
衛藤君が行ったことは、国民の負託を否定し、国権の最高機関を冒涜したことにほかなりません。
そして、重要なことは、この政府の年金改革は全く抜本改革ではないということであります。
世代間格差の放置、空洞化防止対策の欠落、所得代替率のうそ、三号被保険者問題の放置、抜本的な改革はすべて先送りをされております。総理が必要性に言及した公的年金の一元化もまた先送りであります。
衛藤君は、苦しむこれらの方々の声にどうやってみずからの罪を説明するのでしょうか。もはや、黙って不明をわび、委員長を辞任するしか道はありません。委員長の座にしがみつく姿は、醜悪以外の何物でもありません。(拍手)
さらに申し上げます。この年金本体の法案だけではありません。この通常国会では、何と五兆六千億円もの巨額の年金保険料が、グリーンピアに代表される宿泊施設などの建設費用に充てられ、加入者の利益など全く考えないまま、天下りの年金官僚の懐を暖めるだけの結果に終わっていることが明らかになりました。この年金保険料のむだ遣いの責任、だれかとったでしょうか。運用主体の看板をかけかえるだけの年金積立金管理運用独立行政法人法案も看過できるものではありません。
しかし、衛藤君は、厚生労働委員長としての責務をあっさり放棄しました。公聴会すら省略したのであります。国民の声を聞かずして、どうして年金に対する国民の理解を得られるのでしょうか。全く言語道断の暴挙としか言いようがありません。(拍手)
さらには、国会議員として当然果たすべき説明責任をも放棄し、虚偽の答弁を行いました。みずからが長期にわたり年金未加入であり、最近になって法で認められる期間の追納を行っていながら、委員会においては年金に入っていると虚偽の答弁を行いました。また、マスコミアンケートは回答を拒否し、年金不信のみならず政治家不信をも助長させたのであります。
衛藤君、みずからの年金未納を隠すためにあなたは強行採決に走ったと批判されて、反論の余地はあるでしょうか。(拍手)
冒頭に申し上げたように、厚生労働委員長衛藤晟一君は、国民の不信、不安を全く顧みることなく、希望や安心を踏みにじるがごとくの委員会運営を行いました。
本改正案審議中には、このほかにも、中医協委員の汚職の問題、また、社会保険庁の職員汚職の事件なども発覚し、まさに社会保険行政への信頼が根本から揺らいでいます。法案本体のみならず、これらの疑惑解明の意思も衛藤君は委員長として全く示しませんでした。衛藤君が委員長を務める限り、本院での国民の期待にこたえる審議を行うことは全く不可能であります。(拍手)
私たち良識ある野党は、何回も衛藤君をいさめ、翻意を促し、国民の側に立つことを求めました。しかし、衛藤君は、徹頭徹尾、中立公正であるべき立場を否定し続けてまいりました。公正中立のリーダーシップを行うべき委員長が、先頭に立って委員会で虚偽の答弁を行う、こんなことで国民の信頼が得られるでしょうか。
○議長(河野洋平君) 山井君、山井和則君、申し合わせの時間が過ぎましたから、なるべく簡単に願います。
○山井和則君(続) ここに、改めて、厚生労働委員長衛藤晟一君に対する解任決議に対し、民主党・無所属クラブ及び本院の真剣なる議論を期待していた多くの国民を代表し、強く賛成の意を表明し、私の討論とさせていただきます。
うそとだましで成り立つ年金法案は、国会史上最大の汚点となります。衛藤委員長の解任を強く求めて、終わります。(拍手)
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