■4月23日(金)9時30分から厚生労働委員会審議。
1時間は与党が民主党案に質問。
◇10時半からの長妻昭議員の質問では、年金保険料の流用問題に、政府が十分な答弁ができず、審議はしばしば中断。
◇10時半からの枝野議員の質問で、枝野議員が、国民年金保険料の未納であった中川大臣、麻生大臣、石破長官を厚生労働委員会に呼んで、謝罪と事情説明を受けるべきと主張。
与党が反発し、審議が中断。
なんと7時間審議が止まり、やっと晩7時から3人の大臣を呼んで審議が再開。
◆今回の政府の年金改革法案の提出者が、内閣を構成する各大臣です。
つまり、年金保険料をあげますよ、国民年金の保険料は国民の義務ですから必ず払ってくださいよ!
と主張している側の内閣の大臣が自ら、一時期、国民年金保険料を支払っていなかったのです。
3人とも「うっかりミス」と言い訳をしていますが、しかし、法案を提出する責任者が加入していなかった制度に国民に加入義務を課し、おまけに、保険料をアップさせるのは無理があります。
法案提出側の大臣も払って加入していなかったような制度に国民に加入する義務を課すのは疑問です。
これは、空洞化する国民年金の象徴的な事件です。
そもそもこのような未納・未加入の問題を解決できないから、民主党は、年金目的消費税を3%導入し、月7万円程度の最低保障年金を最低限、すべての国民に保障しようとしているのです。
消費税の負担増は誰でも嫌ですが、生活が苦しい人にも、月13300円の国民年金保険料を強いる今の制度は無理があります。
さらに、この3大臣の未納・未加入でわかったように、お金のある方々も国民年金に加入していない人が多いのです。
来週月曜日には、大臣のみならず、副大臣の国民年金納付状況も発表されるようです。
もしかしたら、 大臣の国民年金未納の問題は、小さな問題だ、と批判する方がおられるかもしれません、しかし、違います。
民主党は嫌がらせで、この問題で政府を追及しているのではありません。
本当にこの問題に象徴されるように、今の国民年金の制度は破綻しつつあるのです。