ホーム > 02.山井の思い
※集会等の案内が、開催予定日に合わせて未来の日付で表示されることがあります。新しい書き込みは、その下に表示されますので、ご注意ください。
今井澄 著 「理想の医療を語れますか」(東洋経済新報社 ISBN:4492700811)
医師であり民主党の参議院議員であり、がんで3年前に亡くなられた今井先生の著書は、何度も読み返していますが、私の医療制度改革のバイブルです。
武弘道 著 「こうしたら病院はよくなった!」(中央経済社 ISBN:4502592307)
病院の建て直しの事例と共に、小児救急医療の現状への危機感が書かれています。
鈴木敦秋 著 「小児救急『悲しみの家族たち』の物語」(講談社 ISBN:4062126818)
過労で自殺をされた小児科医、夜間に小児救急をたらい回しにあった挙句にお子さんを亡くした事件について、厳しい現実が書かれた本です。
佐高信 著 「田原総一朗よ驕るなかれ」(毎日新聞社 ISBN:4620317543)
これは、新刊ですが、痛烈な田原批判の本でした。
ジョセフ・スティグリッツ 著 「人間が幸福になる経済とは何か ー世界が90年代の失敗から学んだことー」(徳間書店 ISBN:4198617619)
クリントン政権の経済諮問委員長であった著者から見て、市場万能主義の限界が書かれています。
佐藤 俊樹 著 「不平等社会日本 -さよなら総中流」(中公新書 ISBN:4121015371)
今、日本社会が格差拡大になっていることを解説しています。
山田昌弘 著 「希望格差社会 ―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く」(筑摩書房 ISBN:4480863605)
先日、山田教授の講演も聞きましたが、非常に勉強になる本です。 前原代表にもプレゼントし、前原代表も読まれました。今の政治に対する痛烈な批判でもあります。
武村正義 著 「私はニッポンを洗濯したかった」(毎日新聞社 ISBN:4620317500)
私も政治の世界に入る前に、武村氏にお目にかかったことがあります。
92ページの次の言葉は心に残りました。「政治は最高の道徳である」という有名な言葉がある。同時に、「政治家になるということは、悪魔と握手することである」といった人もいる。現実の政治はその狭間に存在している。
天使であり、悪魔である政治家よ。 天使の心を磨け。天使の心を大きく育ぐくめ。 悪魔の心を抑えよ。小さく、小さく封じ込めよ。 と申し上げたい。
いよいよ1日20日に通常国会が始まりました。6月18日までの150日間の会期。
簡単にこの国会の抱負を書きます。
まず第1に今年を景気回復の年とすること。そのためにも公約違反である定率減税の廃止などは許せません。
次に、厚生労働委員会の最大の法案は、医療制度改革法案ですから、「命を守る」ため、患者さんやご家族、医療現場の方々に喜んでもらえる医療制度改革をしたい。 「命を守る政治」 「患者さんという弱い立場の方々の声と気持ちをしっかり代弁する政治」を行いたいと思います。
第3は、「格差是正」
日本社会は二極化し、格差が急速に広がっています。その格差を縮めるのが政治の責任です。格差を急拡大させている小泉改革にブレーキをかけます。
具体的には、正社員と非正規社員の格差が大きすぎます。その格差を減らし、望めば正社員になれる社会を目指します。
ただし、これは根本的には非正社員に厳しい年金制度に問題があるので、やはり、年金制度の抜本改革が急務です。
格差拡大にブレーキをかけるために、今まで以上に、障害者、患者さん、介護を必要とする高齢者、子どもたち、非正規雇用に苦しむ方々などの声なき声を国会に届けます。
先週の国政報告会でも、介護保険の被保険者・受給者の年齢拡大について議論をしました。
しかし、介護保険を全年齢に拡大し、障害者の介護も介護保険でカバーし、若年者も介護保険料を払うことについては、消極的な意見が多かったです。
何よりも高齢者の介護保険については、
「介護保険のおかげで、親の介護に助かった!」
という喜びの声が多かったですが、障害者福祉に関しては、なかなか身近ではなく、 「高齢者福祉に比べて、障害者福祉は10年遅れている」と話しても、なかなかピンと来ないのです。
しかし、障害者福祉は、本人やそのご家族にとって、本当に大きな切実な問題です。そして、誰もが(自分の家族なども)交通事故や病気、難病などでいつ障害者になるかわかりません。
ここ10数年、私は福祉にかかわってきた。その中で、自らの反省も込めて言うならば、日本人の大きな問題点は、高齢者福祉は自分や家族の問題として比較的熱心に考えるが、障害者福祉は他人事としか考えない。
この障害者差別とも言えるギャップを何とかしたい。
日本の障害者福祉は、高齢者福祉よりも10年、20年遅れている。
一例をあげるなら、東京の障害児が、施設がないからという理由で、北海道の施設に入所しているケースもある。21世紀にこんなことが許されていいのか!
京都では祇園祭も終わり、暑い日が続いています。
7月30日からの臨時国会に向かっての準備、そして、選挙のあとの活動に励んでいます。
国会では、社会保険庁の人事が発表され、また、年金局長が更迭されました。
単に長官を民間人にするだけでは問題は解決しません。いかにも小泉流の「丸投げ」であとが心配です。
また、年金局長の更迭については私は賛成できません。
今回の年金法案の責任の第一は、政治家にあるのです。
政治家の指示に従って役人の方々は仕事をしたのです。
その意味で、混乱した年金法案の責任を役人さんだけにとらせるのは、私はおかしいと思います。
さて、2種類の本を読みました。
最近の私の読書について。
スイスの思想家であるカール・ヒルティーの「幸福論 (第1部) (第2部) (第3部)」 「眠られぬ夜のために (第1部) (第2部)」(共に岩波文庫)を最近読んでいます。
キリスト教の影響の強い本ですが、非常に素晴らしい本です。
私は別にキリスト教の信者ではありませんが、キリスト教関係の本は好きです。
また、昨夜は、「マザー・テレサ 愛と祈りのことば」(PHP文庫、マザーテレサ著、渡辺和子訳)を読みました。マザー・テレサの本は私は何冊も読んでいますが、この本も二度目です。
「政治家は謙虚にひざまずく時間をもっともっと、ふやさないといけません。そうしたら、きっと彼らはより良い政治家になると、私は信じています」。
この言葉はジーンと来ました。
皆さんは、今回の首相訪問をどう評価されますか?
いろんなご意見があると思いますが、私は「大失敗」だと思います。
5人の家族が帰国されたことは、確かに素晴らしいことです。
5人が帰ってきたから、それなりに評価してもいいではないか、という意見もあるかもしれません。
しかし、私は以前、1年8ヶ月前の9月17日の平壌宣言の際のメールマガジンに書きましたが、この拉致の問題には怒りを抑えることができません。
2004年がスタートしました。私にとっては、衆議院議員として4回目の正月です。
一期目の3年半で、国会がようやく理解できました。
二期目は、今まで以上に精一杯、一期目の数倍、働きます。
今年も私のメルマガをご愛読くださいますよう、そして、共に政治と社会を良くする運動にご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
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