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地元紙 城南新報 2000年6月26日朝刊より

山井氏、感激の初当選

 近畿比例選

熱烈支持者ら歓喜の涙

「弱者の声、必ず国会へ・・・」と決意

玉置氏に配慮しバンザイ中止

 激戦の京都6区とは別に、比例選で民主党の近畿1位に名簿搭載、文字通り民主党の「金看板」に位置付けられた山井和則(38)=宇治市大久保町大竹=の選対事務所は、25日午後920分から城陽市平川茶屋裏のやまのい事務所で当選集会を開催。集まった約百人の支持者が、国会で福祉を語る山井の姿を瞼(まぶた)に浮かべながら初当選を喜び合った.。(文中敬称略)

午後910分、テレビの画面に山井の当選確実が映し出されると、事務所内のに歓声と拍手が沸きあがった。その10分後に始まった集会では、最初に岡本義孝選対副部長が「私みたいな年寄りが山井さんと希望を持って頑張れたことは大きな幸せ。私が第一声で当選報告できたことの幸福は死ぬまで忘れない」と感極まった声で開会の挨拶。

 続いて冨田基雄選対本部長が「日本一の立派な候補者を立てて戦わせて頂いた。これからは私たちが地元で頑張り、山井さんが悔いなく政治活動に専念できるように頑張る」と続いた。

 事務所付近が嵐のような拍手で包まれる一方、前回京都6区で次点に泣いて以来、苦節3年8ヶ月にわたって山井当選を夢見ながら活動を支えてきたボランティアや老齢の支持者たちの目には熱いものが光った。

 こうした熱烈支持者の歓喜の渦の中でマイクを持った山井は「今回の選挙は私よりも寝たきりや痴呆症のお年寄り、介護者、リストラされた失業者の勝利、私はそうした弱い立場の方々の声なき声を必ず国会に届ける」

 「利権誘導型の選挙が多いなか長生きして喜べる社会をつくりたいという人間愛に共鳴してくださり、1銭の得にもならない私を応援してくださった方々に、痴呆症のお年寄りに代わってお礼を申し上げたい」「山井が出て政治が変わったと言われるよう精一杯頑張る」と感謝に決意の一端を込めながら謝辞。この時点で京都6区の当落を争っている玉置一弥の結果が出ていない状況に気配りし、バンザイは取り止めて静かに喜びを噛みしめていた。

 このあと、山井は直ちに玉置の選挙事務所に向かい、関係者と共に開票状況を見守った。弥生夫人は「山井ネットと地域の皆様に支えていただいた5年間でした。どれだけお礼を言ってよいのか分かりません。」と感激の涙で顔をくしゃくしゃにしていた。

 山井は洛南高校から京都大学、同大学院、松下政経塾を経て高齢者福祉を専門的に研究。これまでに「体験ルポ 世界の高齢者福祉」「体験ルポ 日本の高齢者福祉」をはじめ「グループホーム入門」「グループホームの基礎知識」「介護保険のすべて」など数々の著書を出版している。その後平成8年10月に行われた衆院選挙に京都6区から民主党公認で出馬。

 「国政に福祉のプロを」をキャッチフレーズに支持を求め5万4千9百5票を獲得したが惜しくも次点。その後は小選挙区でのリベンジを誓って活動してきたが、政党の再編で玉置と同じ民主党に所属することになり、平成10年11月の党決定で山井が比例代表、玉置が小選挙区で出馬した。


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