介護保険市民オンブズマン機構大阪 「第7回セミナー」 |
痴呆性高齢者の |
〜痴呆性高齢者の人間宣言〜 |
幻覚、妄想、物忘れ、不潔行為、蒐集癖、徘徊などを理由に様々困難を抱えた人々を「ボケ老人」「痴ほう性老人」という言葉でくくってきた。
治療方法がないがゆえに絶望的な存在として語られ、監視カメラで行動を監視し、ベットに拘束する、薬物で行動を抑制するといったことが平然と行われてきた。 今なお、本人を前にして介護者は平然として侮辱的な言葉を投げかけるという風景がみられる。 しかし、最近、各地で「痴呆性高齢者」に対する意欲的な取り組みが行われ、その経験を徐々にであるが共有化しつつある。 とくに、痴呆性高齢者自身が様々な苦悩を抱え、苦しみ、行き続けようとしている人々であることが認識されつつあることだ。 この認識の転換がこれまでの介護の方法を反省し、新しい介護方法を切り開く結果となっている。 特別養護老人ホームでは7〜8割の入居者が「痴呆性」であるといわれている。 オンブズマン機構大阪では、このような新しい展開を紹介しながら、岡本・梁さんに地域医療の現場から痴呆性高齢者の介護について語っていただく。
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