永田町、すなわち、国会は「ブラックボックス」と言われます。理解できない世界なのです。そもそも国会議員はどんな仕事を日々しているのか。皆さんの税金で雇って仕事をさせて頂いている以上、仕事内容を報告する義務があると思います。
1、衆議院本会議
〜私は、真正面の二列目に座っています〜
テレビニュースなどでよく映る大きな会議が、衆議院本会議です。衆議院議員としての最大の仕事はこの会議に出席し、質疑や採決に参加することです。首相を決める選挙をはじめ、法案はここで成立します。病気の人を除き、480人の衆議院議員全員が出席します。
毎週火・木に行われ、私は、演壇の真正面の二列目に座っています。森首相をはじめ、大臣の演説を目の前で聞きます。原稿の棒読みばかりで、迫力がないなあと感じています。でも、本会議場に座ると、身が引き締まります。しかし、いくら反対しても、与党の多数決により法案が通ってしまうという野党の立場をくやしく思います。
2、衆議院厚生委員会 (厚生大臣に質問をする場)
〜私は、厚生委員会に所属しました!〜
本会議に法案が行く時には、もう採決も決まっています。実質的な議論は、それぞれの委員会で行われます。
私は、迷わず、福祉・介護・医療・年金などを担当する厚生委員会に所属しました。お年寄りや心身に障害のある方、病気の患者さんなど、弱いけれど、もっとも政治の力を必要としておられる方々の声なき声を国会に届けるために私は政治を志したからです。
衆議院議員40人が所属。しかし、福祉に関心のある議員さんは少ない! やはり、政治家は利権のある委員会が好きなようです(選挙で有利だから)。
私は、8月4日、10月25日、11月17日と3回、厚生委員会で津島雄二厚生大臣に、介護保険などについて質問しました。定例日は毎週水・金。しかし、秋の臨時国会では、強行採決や国会空転のため、たった4日間しか審議が行われませんでした。こんないい加減なことでいいのでしょうか?
1月からは、厚生労働委員会になります。また、私はもう1つ災害対策特別委員会の委員も兼務しています。これは、三宅島の噴火や愛知県の洪水に対する復旧作業などを審議する委員会です。
3、民主党厚生部会 (毎週水曜、朝8時ー9時)
1、2、は国会での仕事ですか、3、以下は民主党の仕事です。
民主党の衆議院議員と参議院議員で、厚生委員会に所属する議員などで構成されます。民主党としての法案への賛否を議論したり、政策を勉強します。
厚生部会の担当は、障害者福祉、生活保護、介護保険、医療、年金、遺伝子組み合え食品、ヤコブ病、薬害エイズ、ホームレス問題など非常に幅広く、かつ、すべての問題が切実なのでいくら勉強しても足りません。
4、民主党
「介護保険をより良くするプロジェクトチーム」 (山井和則が事務局長)
厚生部会の担当が幅広すぎるので、実質的な、政策の議論や勉強はプロジェクトチームで行います。私は、介護保険をライフワークとしているので、早速、石毛えい子座長(衆議院議員)のもと、事務局長として「介護保険プロジェクトチーム」を立ち上げ、衆参87人の国会議員の方々と共に議論を重ねています。民主党の介護保険についての政策がここで議論されます。週に1回、厚生省の担当者や講師を招いて議論し、この半年で8回の会合を重ねました。
厚生部会の担当だけでも、15くらいのプロジェクトチームがあり、憲法や外交、税制、地方分権、教育、環境問題などを含めると、民主党内に100近いプロジェクトチームがあります。
私は、「介護保険プロジェクトチーム」の事務局長としての仕事を最優先とし、その他は、歯科医療、仕事と家事の両立支援、年金、医療保険、医療事故、血液政策、障害者福祉、ホームレス、社会保障制度などのプロジェクトチームに登録しています。毎日、勉強会の山なので、いくら時間があっても足りません。毎日、勉強会の案内が30くらい来ます。出欠の返事だけでも大変です。
5、民主党「NPO委員会」 (副委員長です)
以上述べた政策の議論以外に、党務というのがあります。私は、NPO委員会の副委員長、そして、組織委員会NPO局長として、NPOを支援する法律の整備や、NPOの立ち上げ支援を行っています。「やまのいは、福祉派・市民派の議員なのでNPOを担当せよ」ということのようです。また、私も10年前、京都ボランティア協会のスタッフとして1年間、働いていましたので、ボランティアやNPOには非常に関心があります。
6、民主党京都府連、第六区総支部
次は、京都での仕事です。民主党京都府連副会長、第六区総支部顧問として、先輩の自治体議員の方々や支援団体の方々、党員の方々とともに、京都で活動しています。2000年は大きな選挙として、久御山町長選挙、宇治市長選挙がありました。2001年は、7月の参議院選挙と9月の城陽市長選挙があります。政治を正すには、民主党の政治家を多く増やすことが重要です。
地元京都の活性化・住みよい京都づくりのために、先輩の自治体議員さんたちと連携しながら、仕事をしています。また、時間を見つけては老人ホームやグループホーム、病院などの福祉・医療現場に足を運び現場の声を聞き、政策作りに励んでいます。 |