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    やまのい和則の
      「痴呆ケアの切り札・グループホーム!」

      - Yamanoi Kazunori Mail Magazine -

             第20号(2000/10/15)

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メールマガジンの読者の皆さん、こんにちは。
あっという間の土日でした。

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15日(日)
午後1時から「グループホームの勉強会」。
なんと83人もの人が来て下さった。
受付などボランティアの方々10人が手伝って下さった。有難い。

「どうすれば痴呆性高齢者の身体拘束をなくせるか」
「日本のグループホームは入居者が重度化すれば対応できない」
「社会福祉法人や医療法人のグループホームには建設補助が出て、
NPOのグループホームにはでないのはおかしい!」など。

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 また、グループホームの施設長さんからは、
「グループホームケアのスタッフ養成やグループホームケアを指
導できる講師の養成が急務。
うちのグループホームは、介護福祉士を雇ったが、グループホー
ムの何たるかを理解してもらえず、結局辞めてもらった。
特別養護老人ホームなどのベテランのスタッフもグループホーム
には合わない。
グループホームでは、グループホームケアの本質を理解したスタ
ッフの養成がもっとも急務」という発言が出た。

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 1ヶ月前にグループホームをスタートさせた知人の話。

ここは、特別養護老人ホーム併設のグループホームで18人入居
(つまり、9人入居のグループホームを2ユニットくっつけた
グループホーム)。
しかし、まだ8人しか入居していない。

その理由として知人は、
「グループホームの利用者負担が月11〜12万。
特別養護老人ホームの自己負担が月6〜7万。
特別養護老人ホームの利用者の中にグループホームのほうが適し
ている人がいるので、ご家族にお声がけするのですが、特別養護
老人ホームより月に6万円ほど高いということで、今のところ、
併設の特別養護老人ホームからグループホームに移った人は一人
もいません。

山井さんの言うように、グループホームの利用者負担を特別養護
老人ホーム並みにしないと、グループホームは苦しいですね」と。

 ケアは、特別養護老人ホームよりグループホームのほうが時間
がゆったり流れていて、お年寄りも落ちついているとのこと。
「食事も特別養護老人ホームのようにお盆で持っていくのでなく、
ランチョンマットの上に食器を置いて、できるだけ家庭に近い雰
囲気にしています」という。

 8人中7人が、今まで、併設の特別養護老人ホームのショート
ステイなどを、利用していた人で、新規の人は一人だけだという。
しかし、いつまでも部屋を空けておくわけにはいかないので、
今後はもっと入居者募集を積極的に行うとのことでした。

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 夜は、「介護サービス充実の雇用効果」についての勉強会。

この問題は、この秋の私の最大の政策課題。

従来の土木型公共事業は一過性の雇用を生み出すに過ぎないが、
ホームヘルプや介護施設、グループホームなどは安定した雇用を
生み出す。
さらに、従来の土木型公共事業は、男性の雇用しか生み出さなか
ったが、介護型公共事業は、女性の雇用を生み出し、女性を介護
から解放する。

つまり、女性に恩恵をもたらす公共事業である。

 無駄な公共事業を削り、介護型に転換する政策を練り上げたい。

この点について、ご意見や「こんないい事例がある」という情報
などお聞かせ頂ければ有難い。

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 つまり、「福祉充実を負担」と考えるのではなく、「福祉充実
を雇用対策、景気対策」ととらえる根本的な公共事業の転換がい
ま必要である。

 以上、今日はこれまでにします。
                 やまのい和則 拝

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