第50号(2001/09/03)
メールマガジンの読者の皆さん、こんにちは。メールマガジンも
ご無沙汰して申し訳ありません。
■来年度(2002年・平成14年)の厚生労働省の予算の概算要求が
発表された。
つまり、来年4月から1年間の2002年度の予算についての厚生労
働省から財務省への要求だ。
介護保険関連部分は、おおまかには、私のホームページ
http://member.nifty.ne.jp/yamanoi/siryo/yosan/14_gaisan.htm
http://member.nifty.ne.jp/yamanoi/siryo/yosan/14_gaisan_rouken.htm
に掲載してありますが、介護部分は以下の通りです。
(参考4)ゴールドプラン21の推進 (抜粋)
●今後5カ年間の高齢者保健福祉施策の方向(ゴールドプラン21)
に基づき、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、痴呆性高齢者
グループホーム等を計画的に整備する。
平成14年度 (参考)平成16年度
区 分 整 備 量 見 込 量
特別養護老人ホーム 13000人分 36万人分
介護老人保健施設 7000人分 29.7万人分
グループホーム 500ヶ所 3200ヶ所
ショートステイ −
4785千週
短期入所療養介護 6000人分 *(9.6万人)
デイサービス − 105百万回
デイケア 1200ヶ所 *(2.6万ヶ所)
訪問介護 − 44百万時間
訪問介護ステーション 1000ヶ所 *(9900ケ所)
ケアハウス 4000人分 10.5万人分
生活支援ハウス 230ヶ所 1800ヶ所
注・平成16年度*( )の数値については、一定の前提条件の下
で試算した参考値である。
(先のアドレスのページに「(参考)ゴールドプラン21」の図表が
掲載。それをご覧下さい。ここでは一部言葉の割愛あります)。
●意見は山ほどあるが、私のこだわるグループホームについて意見
を述べたい。
グループホームは500ヶ所の増加。平均8人で4000人分の増加。
特別養護老人ホームが13000人分、老人保健施設が7000人分の増
加であることと、比べれば非常にグループホームは少ない。
特別養護老人ホームや老人保健施設も必要ではあるが、大規模施
設の限界はどうしても、住み慣れた地域に建設しにくいということ
だ。
グループホームの少なさを見れば、厚生労働省は、「ぼけても住み
慣れた地域で暮らせる社会」を目指していないように思う。
●私は1991年、つまり、今から10年前から厚生省の担当者とグル
ープホームについて議論を重ねた。
今日までに、グループホームの効果(痴呆症を一時的にやわらげる、
進行を遅らせるなど)が実証されているにもかかわらず、
まだ、特別養護老人ホームと老人保健施設の5分の1しか増やさない
という政策には納得できない。
介護報酬を早急に引き上げ、グループホームを増やすべきだと思う。
「ぼけても住み慣れた地域で暮らせる」社会を厚生労働省は目指し
ていないのだろうか?
では次に、特別養護老人ホームについての記述を(抜粋)
● 特別養護老人ホームについては、4人部屋を主体としていた従
来の居住環境を抜本的に改善し、入居者の尊厳を重視したケアを実
現するため、個室・ユニットケアを特徴とする新型特別養護老人ホ
ームの整備を推進する。
これに伴ない、新型特養の入居者については、低所得者に配慮し
つつ、ホテルコストの負担を求める事とする。(平成15年度から)
(私の意見)
先日、「個室・ユニットケア」を実現している特別養護老人ホー
ムの施設長さんの話を聞いた。
「「入居者:職員(常勤換算)=3:1」では足りない。
2:1が必要。
ユニットの設計をうまくしないと個室で入居者を孤立させてしま
う。
設計段階から介護職員の声を入れるべきだった。設計担当者だけに
設計を任せたのが失敗だった」という話だった。
●この個室・ユニットケア・ホテルコストの問題については、秋の
臨時国会でも厚生労働委員会で議論になる。
皆さん、ご意見をお聞かせください。
(次にケアハウスの説明の抜粋)
● ケアハウスについては、規則改革推進3ヵ年計画を受け、設置
主体を民間企業等に拡大し、自治体がPFI選定事業者に貸与するこ
とを目的としてケアハウスを整備する場合の買取費用についても施
設整備費の補助対象とすることにより、整備を促進する。
以上、まだまだ書きたいことはありますが、今日はここまでにしま
す。特に、厚生労働省の来年度の概算要求については、今後も引き
続き報告し、私の意見を書きたいと思います。
やまのい和則 拝
■<案内>
第8回世界アルツハイマーデーに参加しませんか
http://www.yamanoi.net/grouphome/information/01/010916.htm
世界アルツハイマーデーは、世界でいっせいに「ぼけ」(痴呆)に
ついて皆で考える日です。
9月16日・講演会のお知らせ
ビデオ「痴呆になっても安心して暮らしたい」
全国痴呆性高齢者グループホーム協会 作成
講演会
「テーマ・グループホームの現在と未来
〜よりよい地方のケアを目指して〜」
講師 中熊 靖 氏 ((有)みらいの福祉研究所代表
全国痴呆性高齢者グループホーム協会理事)
日 時 9月16日(日)午後1時30分〜午後4時
(受付午後1時〜)
会 場 横浜市健康福祉総合センター 4階ホール
参加費 無料 先着300名(申し込み不要 当日直接会場へ)
主催(社)呆け老人をかかえる家族の会神奈川県支部
後援 厚生労働省 全国痴呆性高齢者グループホーム協会
お問合せ
(社)呆け老人をかかえる家族の会神奈川県支部
川崎市幸区南幸町1-31-203
電話044-522-6801 (fax兼用)
事務局開設時間 毎週 水・木 10:00〜16:00
<山井からの補足説明>
講師の中熊さんは、以前、グループホーム(ユニット)型老人ホ
ームの施設長をしておられ、グループホームに非常に詳しい方です。
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☆やまのい和則の「痴呆ケアの切り札・グループホーム!」☆
(2001年9月3日現在 登録数 1756)
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