グループホームとは、何をするところ? いったいグループホームって、何なのか。
スウェーデンのグループホーム物語(ふたば書房) *~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:. スウェーデンで最初のグループホームは、12年前にスタートした。ストックホルム郊外のウップランズブロコミューンにあるロービイヘムメット(ロービイの老人の家)と呼ばれるものであった。 それは、どこにでもある普通のアパートの、5戸の部屋で成りたっていた。 そして、痴呆という病気のために、自分の家では暮らし続けることができなくなった痴呆性老人にとっては、病院、あるいは介護型老人ホームにかわるすばらしい選択となった。 *~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:. バルツァゴーデンは、スウェーデンで2番目のグループホームとしてスタートした。 以後グループホームは、各地方に次から次へと建てられていったのである。 *~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:. グループホームの大切な点は、建物そのものにあるのではなく、ケアに対する考え方とともに、特別に訓練を受けたスタッフがいることだ。 痴呆性老人たちの住居を整えるということは、彼らが家庭で暮らすのと同じような、一人一人にあった生活条件を提供することだ。 *~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:. 以下はバルツァゴーデンから、ケアに対する考え方についてのメッセージである。 グループは、多くて8人までの入居者で構成し、家具やその家のつくりを、痴呆性老人たちが慣れ親しんだ環境で整えることが望ましい。 そのため、スタッフと痴呆性老人の家族は、彼らに対する実際的な支援と同時に、彼らを元気づけ、刺激を与え、活性化する必要があることを知らなければならない。 グループホームケアの重要なポイントは、痴呆性老人だけでなく、スタッフや老人の家族が、安心と快適さを感じることができるように、喜びと親密さを組みあわせてお世話することである。 *~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:.
痴呆性老人たちのためのグループホームが、スウェーデンにかぎらず、また日本だけでなく、それが必要という存在の意義がある限り、世界中に広まっていくことを願うものである。 1993年11月 モタラにて
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